StorePro(所在地:東京都港区)は、未就学(2歳以上)〜小学生の子どもを持つ親1,008名を対象に、「子連れセルフレジのリアルな困りごと」に関する調査を実施しました。調査の結果、セルフレジは"時短"のためだけでなく"子どもの体験の場"として利用されている一方で、親の多くがストレスや不安を感じている実態が明らかになりました。
目次
調査概要
【調査期間】2025年10月28日(火)~2025年10月29日(水)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,008人
【調査対象】調査回答時に未就学(2歳以上)〜小学生の子どもを持つ親と回答したモニター
【調査元】StorePro(https://store.cloudil.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
セルフレジを選ぶ理由は「早く済ませたい」が最多。子どもの"やりたい"気持ちも利用動機に

調査では、「レジが混んでいるときに早く済ませたいから」(58.5%)が最も多く、「セルフレジが空いているから」(36.3%)、「子どもがセルフレジをやりたがるから」(32.2%)が続きました。利用理由の多くが"スピード重視"である一方、約3割が"子どもの興味"をきっかけに利用している点が特徴的です。
この結果から、セルフレジは「効率化のためのツール」であると同時に、「親子の体験の場」としても位置づけられていることがわかります。子どもにとってはボタン操作やスキャンが"ゲーム感覚"であり、買い物の主体的な関与を楽しむ傾向が見られます。
一方で、不満として最も多かったのは「バーコードの読み取りがうまくいかない」(35.7%)、「子どもがいるとスムーズに使えない」(34.5%)でした。つまり、利便性を求めて利用しても、子連れでは必ずしも快適とは限らないのが現状です。操作トラブル時の不安(23.7%)も多く、"自動化"が心理的なストレスを軽減していない側面も見えてきました。
約6割の親が「ストレスを感じたことがある」——原因は"子どもの操作ミス"と"時間のロス"

「子どもと一緒にセルフレジを利用してストレスを感じたことがあるか」との質問には、「よくある」(16.2%)、「ときどきある」(43.9%)と回答した人が合わせて約6割を占めました。セルフレジの利用が日常化している一方で、"親にとって気を抜けない作業"であることがわかります。
具体的なストレス要因として最も多かったのは「子どもが操作ミスをしてしまう」(34.7%)。次いで「バーコード位置が見つからず混乱する」(28.7%)、「時間がかかる」(27.7%)、「子どもが勝手にボタンを押す」(27.4%)が続きました。つまり、ストレスの本質は"技術的な難しさ"ではなく、"予測不能な子どもの行動"にあります。
子どもに操作を任せたい一方で、時間的・心理的な余裕がないときは焦りや苛立ちが生じやすく、親が感じる「セルフレジ疲れ」の大部分は、こうした"コントロールできない不確実さ"に起因していると考えられます。
8割の子どもが「セルフレジをやりたがる」。親は"成長機会"と"時間の負担"の狭間で葛藤

「子どもはセルフレジの操作をやりたがりますか?」という質問では、「いつもやりたがる」(45.0%)、「ときどきやりたがる」(39.6%)と、実に8割以上の子どもが積極的な姿勢を示しました。これはセルフレジが「遊び」と「学び」が交わる体験になっていることを示唆しています。

親の気持ちとしては、「成長につながるので歓迎している」(32.7%)という前向きな声がある一方で、「時間がかかるので大変」(35.9%)、「周囲に迷惑がかからないか気になる」(32.8%)など、現実的な負担も少なくありません。さらに、約6割が「他の利用者の視線や反応が気になった」と回答しており、"他人の目"が親の行動を制限する心理的要因にもなっています。
つまり、親は「子どもの学びを応援したい」という思いと、「スムーズに済ませたい」という現実的な欲求の間で揺れているのです。
「子どもに一部だけ操作させる」などの工夫も。親子の"セルフレジマナー"が形成されつつある

親が行っている工夫として最も多かったのは「子どもに一部だけ操作させる」(38.7%)。次いで「時間に余裕があるときだけ利用する」(34.9%)が続きました。親は「教育」と「効率」の両立を意識しながら、状況に応じたルールづくりを行っているようです。
また、セルフレジを利用する店舗は「スーパーマーケット」(78.0%)が圧倒的多数。続いて「100円ショップ」(38.0%)、「ドラッグストア・薬局」(14.4%)が挙げられました。日常的な買い物シーンでの活用が多く、セルフレジが"生活インフラ"として根付いていることがうかがえます。
「子連れ専用レーン」「簡易モード」への期待——"思いやり設計"が次の課題

「あったら嬉しいもの」として最も多かったのは「子連れ優先セルフレジレーン」(34.1%)。次いで「子ども向けの簡易モード」(32.2%)、「商品をまとめてスキャンできる機能」(23.3%)が続きました。
これらの要望は、"操作性の改善"よりも"利用者心理への配慮"を求める声として注目されます。親たちは「速さ」よりも「安心して利用できる環境」を求めており、機械設計の工夫に加え、レイアウトやスタッフの配置といった"空間デザイン"の重要性が高まっています。
まとめ:セルフレジの進化は"効率化"から"共感設計"へ

今回の調査で明らかになったのは、セルフレジが単なる省人化の仕組みではなく、"親子の体験を支える場"としての側面を持っているということです。親は効率を求めながらも、子どもの成長を見守りたいという思いを抱いており、その間で生まれる葛藤こそが、今後の店舗設計のヒントになります。
セルフレジは今後、"誰もが安心して使える買い物インフラ"として、思いやりを前提としたUXデザインが求められます。親子の買い物時間を「焦る時間」から「学びと関わりの時間」へ変えることが、次世代の店舗体験づくりの第一歩といえるでしょう。
キャッシュレス決済の最新情報を発信する「StorePro」

今回、「子連れセルフレジのリアルな困りごと」に関する調査を実施したStorePro(https://store.cloudil.jp/)は、キャッシュレス決済端末やPOSレジに関する最新情報や導入事例を発信しています。人気のサービスを料金や特徴ごとにわかりやすく紹介し、導入コストや補助金の情報もチェックできます。
「どのサービスを選べばいいか迷う…」という方でも、比較表やシミュレーションを使えば自分のお店にぴったりの答えが見つかります。カフェや美容室、小売店など、業種を問わず安心してキャッシュレスを始められるようサポートしています。
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