
本記事ではこんな悩みを解決します。
STORES決済の導入を検討しているものの、STORES決済とはどのようなサービスなのか、メリット・デメリットや特徴を改めて知りたいと考えている人は多いでしょう。
STORES決済とはどんなサービスか、特徴やメリット・デメリットをよく比較した上で導入しないと、ミスマッチを起こしてしまう可能性があります。
そこで本記事では、STORES決済とはどのようなサービスか、特徴やメリット・デメリット、導入費用、手数料などを詳しく解説します。
目次
STORES決済とは
STORES決済とは、STORES株式会社が運営する決済代行サービスです。
VISAやMasterCard、PayPayなどの幅広い決済ブランドに対応しており、決済手数料は最安水準です。

画像引用元:STORES決済
同社が提供する関連サービスには、POSレジの「STORESレジ」や、オンライン販売ができるネットショップ機能などがあります。
店舗運営を効率化するための様々なサービスがあり、これら7つのサービスをお得に利用できる「スタンダードプラン」も中小事業者向けに提供されています。
STORES決済の特徴
次にSTORES決済の特徴を3つ紹介します。
どのような点に強みを持つサービスなのか知りたい人は参考にしてみてください。
STORES決済の特徴
- 決済手数料は業界最安水準
- 最短3営業日で導入可能
- 決済端末が無料で手に入る
それぞれ順番に見ていきましょう。
特徴1. 決済手数料は業界最安水準
STORES決済の決済手数料は業界最安水準です。

画像引用元:STORES決済
決済手数料とは、決済金額に対して一定割合で発生する手数料です。決済代行サービスや決済ブランドによって、あらかじめ定められた手数料率を決済金額に乗じ、得られた金額を決済代行サービスなどに支払います。
決済手数料は店舗が負担するものであるため、決済手数料を支払うと、店舗の利益が減少してしまいます。

そのため、決済手数料が最安水準であることはSTORES決済の特徴の一つと言えます。
特徴2. 最短3営業日で導入可能
STORES決済は最短3営業日で導入可能です。

画像引用元:STORES決済
VISA・MasterCardの決済については加盟店審査申し込み後、翌2営業日で審査結果の通知を行うとされています。
申し込み日を含めて3営業日で導入できるのは、他の決済代行サービスと比較して早い方と言えるでしょう。


画像引用元:STORES決済
JCB・American Express・Diners Club・DISCOVERによる決済を受け付けるための二次審査は、VISA・MasterCardの審査に通過してから申し込むことができ、最短6営業日で完了します。

画像引用元:STORES決済
電子マネー決済を受け付けるための審査も同様に、VISA・MasterCardの審査に通過してから申し込みが可能になり、最短11営業日を要します。

画像引用元:STORES決済
QRコード決済については、JCB・American Express・Diners Club・DISCOVERの審査通過後に申し込みが可能になり、審査期間は最短16営業日です。
審査期間はブランドごとに異なるため、通過したブランドから順次連絡があります。連絡を見逃さないように、メールを確認しておきましょう。
WeChat Payについては、VISA・MasterCardの審査通過後に申し込みできるようになり、1〜2ヶ月で審査が完了します。
ブランドによってばらつきはありますが、利用者数の多いVISA・MasterCardによる決済を最短3営業日で導入できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

私の店舗で申し込みをしてから審査を受けて、利用できるまで、項目ごとの審査がありましたが、ほとんどのクレジットカードは2週間程度で使えるようになりスムーズでした。
口コミ投稿者:asamiyさん / 38歳女性 / 山形県
業種:サービス業 / 職種:美容・理容 / 役職:自営業・個人事業主
導入サービス:STORES決済 / 2020年3月に導入開始 / 総合評価:5.0/5.0

申し込みフォームを送信して、その後審査フォームを入力、そして数日後に決済端末が送られてきました。すべてスムーズに運んでくれたので、特に問題ありませんでした。
口コミ投稿者:なぎさんさん / 26歳女性 / 東京都
業種:卸売・小売・飲食業 / 職種:飲食・フード / 役職:経営者・役員
導入サービス:STORES決済 / 2025年1月に導入開始 / 総合評価:4.0/5.0
特徴3. 決済端末が無料で手に入る
STORES決済のスタンダードプランを利用すれば、決済端末が無料で手に入ります。

画像引用元:STORES決済
決済端末はカードリーダー型で、19,800円(税込)で、ICカードの挿入による決済や、タッチ決済を受け付けられます。
スマートフォンやタブレット端末と接続して利用するため、顧客のスマートフォンに表示されたQRコードをカメラで読み込む形で、QRコード決済も受付可能です。
カードリーダー自体は小型のため、持ち運んだり、店外販売に利用したりすることもできます。
幅広い決済手段に対応した端末を無料で手に入れられる点もSTORES決済の魅力です。

決済端末レンタル無料で申し込みしましたが、初期費用が抑えられるのはいいと思います。
口コミ投稿者:なぎさんさん / 26歳女性 / 東京都
業種:卸売・小売・飲食業 / 職種:飲食・フード / 役職:経営者・役員
導入サービス:STORES決済 / 2025年1月に導入開始 / 総合評価:4.0/5.0

決済端末が無料でした。とても助かりました。
口コミ投稿者:aokoeomoioさん / 47歳女性 / 東京都
業種:卸売・小売・飲食業 / 職種:美容・理容 / 役職:会社員
導入サービス:STORES決済 / 2022年5月に導入開始 / 総合評価:5.0/5.0
STORES決済のメリットとは
ここからはSTORES決済を導入するメリットを解説します。
前章で取り上げた特徴とメリットを踏まえて自店に合うかを検討してみてください。
STORES決済のメリットとは
- クレジットカードと交通系電子マネーの決済手数料が安い
- 売上の入金サイクルは最短翌々日
- 月額費用は0円から
- レジ・オンラインネットショップ・予約サービスも付帯
- 他社のPOSシステムと連携可能
- お問い合わせサポートが無料
それぞれ順番に見ていきましょう。
メリット1. クレジットカードと交通系電子マネーの決済手数料が安い
STORES決済は、クレジットカードと交通系電子マネーの決済手数料が安く使えます。
VISA・MasterCardと交通系電子マネーの決済手数料は、スタンダードプランでは1.98%と最安水準です。

画像引用元:STORES決済
1%台で利用できる決済代行サービスは限られているため、大きなメリットと言えるでしょう。
VISA・MasterCard以外のJCB・American Express・Diners Club・DISCOVERによるクレジットカード決済手数料も2.38%と安い決済手数料で利用できます。
他の決済ブランドにおいても、決済手数料率は3.24%で、他の決済代行サービスと同水準です。
また、スタンダードプラン以外のプランにおいても、交通系電子マネーの決済手数料は1.98%で利用できます。
メリット2. 売上の入金サイクルは最短翌々日
売上金が最短翌々日に入金されるのもメリットの一つです。
キャッシュレス決済では、売上金がすぐ手元に入るわけではありません。決済代行サービスが定める入金サイクルに則って指定の口座へ振り込まれます。
そのため、現金決済のように売上をすぐに現金化できません。運転資金に余裕の少ない小規模事業者にとっては大きな問題になるでしょう。

手動入金では、決済日の翌日から振込依頼が行えて、翌営業日〜翌2営業日程度で入金されます。
自動入金の場合、月末までの売上金が翌月20日に振り込まれます。少し入金サイクルは長くなりますが、都度手動入金を設定するのが面倒な人は、利用してみてください。

入金サイクルは毎月1回でやっていますが、特に不便は感じていません。しいて言えば、月末締め翌月末払いではなく、月末締めで翌月頭とかの入金だと嬉しいです。
口コミ投稿者:なぎさんさん / 26歳女性 / 東京都
業種:卸売・小売・飲食業 / 職種:飲食・フード / 役職:経営者・役員
導入サービス:STORES決済 / 2025年1月に導入開始 / 総合評価:4.0/5.0

毎月自動振込みにしています。手動で毎回入金手続きするのは手間になりますし、手数料もかかるので、自動振込みに設定しています。
口コミ投稿者:タナカさん / 36歳女性 / 大阪府
業種:サービス業 / 職種:販売・接客・サービス・モニター / 役職:自営業・個人事業主
導入サービス:STORES決済 / 2021年6月に導入開始 / 総合評価:4.0/5.0
メリット3. 月額費用は0円から
STORES決済は、フリープランや通常プランを利用すれば月額料金0円での利用も可能です。

画像引用元:STORES決済
スタンダードプランのお得感が目立ちますが、固定費を抑えて利用したい人は、フリープランもおすすめです。
ただし、POSレジや決済端末をお得に利用したい場合はスタンダードプランの方がトータルでお得になります。
月額費用を抑えたい人にも、決済端末をお得に導入したい人にも対応したプランが用意されているのがSTORES決済のメリットです。
メリット4. レジ・オンラインネットショップ・予約サービスも付帯
STORES決済では、POSレジやオンラインネットショップ機能、予約サービスもまとめて利用できます。
月額利用料無料のフリープランでは、POSレジ・ネットショップ・予約サービスの無料版機能を利用可能です。
スタンダードプランでは、POSレジとネットショップの全ての機能、予約サービスの一部の有料機能まで利用できます。

画像引用元:STORES決済
STORESレジの有料プランは月額4,950円(税込)、ネットショップ機能は月額2,980円(税込:年払いの場合)、予約サービスは月額9,790円(税込:スモールプラン)であるため、これらを月額3,300円(税込)で利用できるスタンダードプランはお得と言えるでしょう。
他にも飲食店で役立つモバイルオーダー機能も付帯します。
キャッシュレス決済だけでなく、店舗運営を効率化するために必要な機能を一括導入できるのがSTORES決済のメリットです。
メリット5. 他社のPOSシステムと連携可能
STORES決済を導入した場合、関連サービスのPOSシステム「STORESレジ」以外のPOSシステムとの連携も可能です。
既に利用しているPOSレジがある人や、STORESレジ以外のPOSシステムを利用したい人は連携して利用できます。
STORES決済が連携できるPOSシステムは次の通りです。
STORES決済が連携できるPOSシステム
- STORESレジ
- スマレジ
- ユビレジ
- POS+(ポスタス)
- あっと決済
- Bionly
- Salon Answer
- Orange Operation
- poscube
- Loyverse POS
- NEXPO
- Okage DX Platform
- かんたんレジ
スマレジやユビレジ、POS+などは当サイトの他記事でも紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
なお、連携するPOSシステムによって対応している決済手段が異なります。STORESレジやスマレジ、ユビレジ、Bionlyなどは全ての決済手段に対応していますが、タッチ決済や電子マネー決済を受け付けられないものもあります。
導入前に対応できる決済手段も確認の上、連携するPOSレジを決めるようにしましょう。
メリット6. お問い合わせサポートが無料
STORES決済では問い合わせサポートを無料で利用できます。
決済システムやカードリーダーに不具合が生じたときなどの問い合わせを無料で行えるため、安心して利用できるでしょう。
サポートは電話とメールの2種類があり、いずれも無料です。

問い合わせは24時間受け付けを行っているため、相談したいときにすぐ連絡することができます。

決済端末が壊れたときに問い合わせましたが、すぐに返答をしてくださいました。丁寧ですが、できないことははっきりと伝えてくださるのでわかりやすくて助かりました。納得もできました。
口コミ投稿者:aokoeomoioさん / 47歳女性 / 東京都
業種:卸売・小売・飲食業 / 職種:美容・理容 / 役職:会社員
導入サービス:STORES決済 / 2022年5月に導入開始 / 総合評価:5.0/5.0
STORES決済のデメリットとは
反対に、STORES決済のデメリットを5つ解説します。
どのようなデメリットがあるのかを踏まえた上で、導入を検討するようにしてみてください。
STORES決済のデメリットとは
- 決済端末が無料なのはスタンダードプランのみ
- 売上が10万円未満だと入金手数料がかかる
- 一部の決済ブランド(楽天Edy/WAON/nanaco)は対象外
- スタンダードプランは解約金が発生する可能性がある
- STORES決済のアプリは機種によって機能が制限される
それぞれ順番に見ていきましょう。
デメリット1. 決済端末が無料なのはスタンダードプランのみ
STORES決済で決済端末を無料でもらえるのはスタンダードプランのみです。
フリープランや通常プランでは、19,800円(税込)のカードリーダー型決済端末は無料にはなりません。

画像引用元:STORES決済
月額利用料は無料になりますが、カードリーダーの購入が必要になるため、どちらのプランを利用するかよく検討しましょう。
公式サイトでは、一つの目安として月間のクレジットカード決済額が30万円以上の場合、スタンダードプランがお得になる可能性があると記載されています。
スタンダードプランでは、カードリーダーが無料になるため、初期費用を抑えられる一方で月額利用料が発生するため、自店に合った方を選ぶようにしましょう。
デメリット2. 売上が10万円未満だと入金手数料がかかる
STORES決済で受け付けた売上金を自店の口座へ振り込む際、売上合計が10万円未満の場合に手動入金を利用すると、200円(税込)の入金手数料が発生します。
自動入金の場合は、入金サイクルは長くなりますが、売上合計金額にかかわらず入金手数料は発生しません。

手動入金は、自分で入金処理を行う必要がありますが、最短翌々営業日に入金されるため、入金サイクルを縮めたい人におすすめです。

私は、自分で(手動で)売上を振込むようにしています。だいたい、2〜3日以内には振込まれます。振込み手数料がとられるので、私はある程度の金額を達成したら振込むようにしています。
口コミ投稿者:suzukinmanさん / 40歳女性 / 東京都
業種:サービス業 / 職種:美容・理容 / 役職:経営者・役員
導入サービス:STORES決済 / 2021年10月に導入開始 / 総合評価:5.0/5.0
デメリット3. 一部の決済ブランド(楽天Edy/WAON/nanaco)は対象外
STORES決済は一部の決済ブランドによる決済には対応していません。
電子マネーの楽天EdyやWAON、nanacoといった決済は受け付けられないため、これらによる支払いを希望する顧客には、別の決済ブランドによる支払いか、現金決済をお願いする必要があります。

画像引用元:STORES決済
顧客が支払いたい方法で支払えないため、利便性や会計業務の効率が低下する可能性もあるでしょう。
PAYGATEでは、楽天EdyやWAON、nanacoによる決済を受け付けられるため、これらの決済ブランドへの対応にこだわる人は導入を検討してみてください。

クレジットとクレジットタッチ決済、交通系、ID、クイックペイ、QRコードに対応していますが、楽天エディには対応していないです。ただ、そこまでエディの利用者は過去の経験値からしても多くないため、特に不満はありません。
口コミ投稿者:なぎさんさん / 26歳女性 / 東京都
業種:卸売・小売・飲食業 / 職種:飲食・フード / 役職:経営者・役員
導入サービス:STORES決済 / 2025年1月に導入開始 / 総合評価:4.0/5.0
デメリット4. スタンダードプランは解約金が発生する可能性がある
お得なプランとして紹介しているスタンダードプランですが、短期間で解約すると、解約金を請求される可能性があります。
スタンダードプランには契約期間が定められており、契約期間内に解約すると、解約金が発生することがあります。
契約期間は12ヶ月のため、短期間での解約を予定している人は注意が必要です。
ただし、廃業による解約の場合は、STORES決済側が指定する書類を提出することで、一部免除になる可能性があります。

デメリット5. STORES決済のアプリは機種によって機能が制限される
STORES決済は、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールの上、カードリーダー型決済端末と接続して利用しますが、一部機種において電子マネー決済などの利用ができないものがあります。

画像引用元:Apple
スマートフォン・タブレットのメーカーや機種、OSによって動作環境が異なるため、一部機能の利用を制限されることがあります。

新しいiPhoneやiPad、Google Pixel、Galaxyなどでは基本的に機能制限なく利用可能です。
ただし、公式サイトで機能制限を受けないとされている機種であっても、発売から2年を経過した場合は、利用が推奨されていません。
事業に用いる端末のため、故障を防ぐ意味合いでも定期的な買い替えをおすすめします。
STORES決済の導入費用・手数料
本章では、STORES決済の導入費用や手数料を一覧表にまとめて紹介します。
各プランの料金や決済手数料について詳しく知りたい人は、参考にしてみてください。
STORES(ストアーズ)決済の手数料・費用一覧
プラン名 | フリー | スタンダード | 通常 |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 3,300円(税込) | 0円 |
端末料金 | STORES 決済端末:19,800円(税込) ※ご利用には別途iPadが必要です。 | STORES 決済端末:0円 ※ご利用には別途iPadが必要です。 | STORES 決済端末:19,800円(税込) ※ご利用には別途iPadが必要です。 |
決済手数料 | ・クレジットカード決済:2.48% ・電子マネー決済(QUICPay・iD):3.24% ・電子マネー決済(交通系電子マネー):1.98% ・QRコード決済:3.24% | ・クレジットカード決済(VISA・MasterCard):1.98% ・クレジットカード決済(JCB・American Express・Diners Club・Discover):2.38% ・電子マネー決済(QUICPay・iD):3.24% ・電子マネー決済(交通系電子マネー):1.98% ・QRコード決済:3.24% | ・クレジットカード決済:3.24% ・電子マネー決済(QUICPay・iD):3.24% ・電子マネー決済(交通系電子マネー):1.98% ・QRコード決済:3.24% |
入金手数料 | ・入金額が10万円以上の場合:無料 ・入金額が10万円未満の場合:1回あたり200円(税込) | ・入金額が10万円以上の場合:無料 ・入金額が10万円未満の場合:1回あたり200円(税込) | ・入金額が10万円以上の場合:無料 ・入金額が10万円未満の場合:1回あたり200円(税込) |
解約手数料 | 0円 | 12ヶ月以内に解約した場合は原則解約金が発生 | 0円 |
各プランを比較してみると、スタンダードプランでは、月額利用料が発生したり解約金が設定されていたりする分、決済手数料や決済端末代金を抑えて利用できることがわかります。
POSレジやネットショップなどの有料機能も利用できるため、お得なプランではありますが、月額利用料や解約金も踏まえて、他のプランと検討してみてください。
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STORES(ストアーズ)決済の手数料・費用は高い?計算方法は?【他サービスと比較】
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STORES決済を導入する際の注意点とは
ここからは、STORES決済を導入する際の注意点を4つの観点で解説します。
STORES決済を導入する前にこれらのポイントをよく理解した上で、申し込みを行うようにしてみてください。
STORES決済を導入する際の注意点とは
- 審査NG・対象外業種・取扱禁止商品を事前に確認
- 振込先は“本人(または法人)名義”口座が必須
- 継続役務・前受金型の販売は要注意
- 通信環境(モバイル回線やWi-Fi)に注意
それぞれ順番に見ていきましょう。
審査NG・対象外業種・取扱禁止商品を事前に確認
STORES決済には、決済手段ごとに審査NGや対象外業種、取扱禁止商品が設定されています。
これらに該当しないか、事前に確認の上、STORES決済の加盟店審査に申し込みましょう。
まずはSTORES決済で取り扱いが禁止されている商品を紹介します。
STORES決済の主な取扱禁止商品等
- 法令で禁止されている商品やサービス
- 特定商取引法に定義される「訪問販売」「電話勧誘販売」などにより販売する商品等
- 危険物や安全性に問題や懸念がある商品等
- 特定継続的役務提供に該当しない商品等で、前払いや事前決済に係る商品等
- 輸入代行により販売する商品等 など
次にクレジットカード決済における審査対象外業種を紹介します。
以下に該当する場合、JCBなどのクレジットカードカード加盟店二次審査の対象外となるため、注意しましょう。
クレジットカードカード二次審査対象外業種
- 電力、水道、ガス、その他公共料金
- 電話利用(通話)
- インターネット接続サービス
また、交通系電子マネーとQUICPay、iDは、完全無人レジ環境下における利用はできません。
加えて、以下の業種においては、交通系電子マネーによる決済を利用できない可能性があります。
交通系電子マネー決済の対象外業種
- 質屋
- 科学的根拠が乏しい効能や成功結果を標榜する商品やサービス(占い、スピリチュアル、お布施など)
- 鑑定
- 寄付
- ゲームセンター
そして、WeChat Payで決済を受け付ける場合、WeChat PayのWebサイトで禁止されている取り引きを行うことも規約で禁じられています。
これらの内容を踏まえた上で、対象外業種や取り扱い禁止商品などを扱う場合は、他の決済代行サービスを探すなどしましょう。
振込先は“本人(または法人)名義”口座が必須
STORES決済で受け付けた売上金の振込先は、事業主や屋号、法人名義の口座に限られます。
振込先に指定できる口座について「STORES決済加盟店規約」の第3条第1項第5号で定められているため、登録する口座名義を間違えたり、他者の口座で売上金を受け取ったりすることはできません。
具体的には次のように定められています。
STORES決済に登録可能な口座
- 個人事業主:代表者名義または登録店舗屋号名義
- 法人:法人名義
規約に適合した事業用口座を用意しましょう。
継続役務・前受金型の販売は要注意
STORES決済では、継続的役務に該当するサービスが取引禁止商材とされています。
継続的役務とは、一定期間以上に渡って、一定金額以上の対価を受け取ってサービス提供を行うことです。継続的役務のうち、エステや美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾などが特定継続的役務提供として特定商取引法に定められています。

サービス内容や金額を問わず、役務の提供が複数回または継続的に行われる取引について、対価を前払いで決済する行為が禁止となっており、公式サイトに掲載されている具体例は次の通りです。
商材の定義 | 商材例 |
1回の取引で複数回サービスが受けられる、または期限内であれば何度でもサービスが受けられる商材 | 回数券、回数チケット、入場券、月謝、年会費、永代供養費など |
「工事」や「修理・修繕」など完成が伴うサービス | リフォームなど |
上記の商材例に該当する事業を営む人は、他の決済代行サービスやキャッシュレス決済端末の利用も検討してみてください。
なお、前払いではなく、サービス提供終了後に決済を行う場合は規制されないため、サービス形態を検討するのも一つの方法です。
通信環境(モバイル回線やWi-Fi)に注意
STORES決済の利用には安定した通信環境が必要です。
Wi-Fiまたは4G・5G・LTEといったインターネット環境下でのみ、STORES決済は動作します。
インターネット接続がないと、会計操作などは行えません。万が一通信トラブルがあった場合などに備えて、モバイル回線の予備などを用意しておきましょう。
通信障害が発生すると、STORES決済での会計が行えなくなるため、顧客に現金決済を依頼するか、店舗運営を一時的に休止しないといけなくなります。また、決済中に通信が途切れると、決済データをうまくやり取りできず、決済履歴が記録されない場合があります。
売上にも正しく反映されなくなるため、通信障害が発生しても自動で予備回線に切り替えられるようにしておくとよいでしょう。

これと併せて、カードリーダー型決済端末にはバッテリーが搭載されており、定期的な充電が必要です。バッテリーの充電がなくなると、決済を受け付けられなくなるので注意しましょう。
バッテリーは使用する中で劣化し、電池持続時間が徐々に短くなります。
公式サイトでは、1日に50回決済利用する場合で、5年程度(10万回決済)使用したらバッテリー消耗による買い替えを推奨しています。
決済端末の充電切れを防ぐために、モバイルバッテリーも用意しておくとよいでしょう。
STORES決済と他のキャッシュレス決済サービスを比較
本章では、STORES決済と他のキャッシュレス決済サービスの手数料や対応している決済ブランドの種類などを一覧表で比較します。
他に導入を検討している決済代行サービスがあれば、比較表で確認してみてください。
STORES決済を他のキャッシュレス決済サービスと比較
決済端末名 | 端末機の画像 | 総合評価 | 決済手数料 | 初期費用 | 月額利用料金 | 入金手数料 | 決済端末代金 | 入金サイクル | 導入目安 | 個人事業主 | 決済端末の種類 | 対応クレジットカード | 対応電子マネー | 対応QRコード |
STORES決済![]() | ![]() | 4.43 | ■クレジットカード:1.98%〜3.24% ■電子マネー:1.98%〜3.24% ■QRコード:3.24% | 0円 | ■通常料金 0円 ■中小支援プラン 3,300円 | ・売上10万円以上:0円 ・売上10万円未満:200円 | 19,980円 | ・手動入金の場合は1〜2営業日 ・自動入金の場合は翌月20日に入金 | 最短3営業日 | 導入可能 | STORES決済端末 | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・Discover | iD・QUICPay・Suica・PASMO・Kitaca・ ICOCA・manaca・TOICA・SUGOCA・ nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ メルpay・ファミペイ・銀行Pay・ SmartCode・WeChatPay |
PAYGATE | ![]() | 4.47 | ■クレジットカード:1.98%〜3.24% ■電子マネー:3.24% ■QRコード:2.00%〜3.24% | 0円 | 3,300円 | 0円 | 0円 ※数量限定で無料 | 月2回 | 最短15日 | 導入可能 | PAYGATE | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・銀聯・Discover | iD・楽天Edy・nanaco・WAON・QUICPay・ Suica・PASMO・Kitaca・ICOCA・manaca・ TOICA・SUGOCA・nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ メルペイ・LINE Pay・WeChat Pay・ Alipay・UnionPay |
Square リーダー | ![]() | 4.74 | ■クレジットカード:2.50% ■電子マネー:3.25% ■QRコード:3.25% | 0円 | 0円 | 0円 | 4,980円 | 最短翌営業日 | 最短当日 | 導入可能 | Squareリーダー | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・Discover | Apple Pay・Google Pay・iD・QUICPay・ Suica・PASMO・Kitaca・ICOCA・manaca・ TOICA・SUGOCA・nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ メルペイ・WeChat Pay・Alipay |
Square ターミナル | ![]() | 4.69 | ■クレジットカード:2.50% ■電子マネー:3.25% ■QRコード:3.25% | 0円 | 0円 | 0円 | 39,980円 | 最短翌営業日 | 最短当日 | 導入可能 | Squareターミナル | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・Discover | Apple Pay・Google Pay・iD・QUICPay・ Suica・PASMO・Kitaca・ICOCA・manaca・ TOICA・SUGOCA・nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ メルペイ・WeChat Pay・Alipay |
stera pack | ![]() | 4.77 | ■スモールビジネスプラン 1.98%〜3.24% ■スタンダードプラン 2.70%〜3.24% | 0円 | 1年目:0円 ※2年目以降3,300円(税込) ※売上条件達成で永年無料 | ・三井住友銀行なら0円 ・その他の銀行は220円 | 0円 | 最短2営業日後(毎日締め) | 約1ヶ月半 | 導入可能 | stera terminal | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・銀聯・Discover | iD・楽天Edy・nanaco・WAON・QUICPay・ Suica・PASMO・Kitaca・ICOCA・manaca・ TOICA・SUGOCA・nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ メルペイ・ゆうちょPay・WeChat Pay・ Alipay・UnionPay |
Airペイ![]() | ![]() | 4.54 | ■クレジットカード:2.48%〜3.24% ■電子マネー:2.95%〜3.24% ■QRコード:0.99%〜2.95% | 0円 | 0円 | 0円 | 20,167円 ※端末無料キャンペーン開催中 ![]() | 月3回または6回 | 1週間〜1ヶ月 | 導入可能 | ・iPadまたはiPhone ・カードリーダー | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・銀聯・Discover | Apple Pay・iD・QUICPay・Suica・PASMO・ Kitaca・ICOCA・manaca・TOICA・ SUGOCA・nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ Jcoin Pay・Smart Code・ WeChat Pay・Alipay |
楽天ペイ ターミナル | ![]() | 4.61 | ■クレジットカード:2.20%〜3.24% ■電子マネー:2.95%〜3.24% ■QRコード:2.00%〜3.24% | 0円 | 0円 | 0〜330円 | 38,280円 ※端末無料キャンペーン開催中 | 最短翌日 | 約1週間 | 導入可能 | 楽天ペイターミナル | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・銀聯・Discover | Apple Pay・iD・QUICPay・楽天Edy・nanaco・ WAON・Suica・PASMO・Kitaca・ICOCA・manaca・ TOICA・SUGOCA・nimoca・はやかけん | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ Smart Code・銀行Pay・ WeChat Pay・Alipay・JKOPAY |
JMS | ![]() | 4.40 | ■クレジットカード:2.48% ■電子マネー:3.24% ■QRコード:3.24% | 0円 | 0円〜 | 0円〜198円 | 0円〜13,750円 | 月2回または6回 | 2~4週間 | 導入可能 | ・VEGA3000シリーズ ・J-Mups Ⅱ Pocket | Visa・Mastercard・American Express・ Diners Club・JCB・Discover・銀聯 | Apple Pay・iD・QUICPay・楽天Edy・nanaco・ WAON・Suica・PASMO・Kitaca・ICOCA・manaca・ TOICA・SUGOCA・nimoca・はやかけん・ 楽天Edy・nanaco・ WAON | PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY・ Smart Code・銀行Pay・ WeChat Pay・Alipay・ゆうちょPay・ FamiPay・JAL Pay・ANA Pay |
このように比較してみると、前段で解説したように、STORES決済のクレジットカード・電子マネー決済の手数料が最安水準であることがわかります。
対応している決済ブランドの数も幅広いため、多くの顧客の決済ニーズを満たせるでしょう。
STORES決済の導入を検討している人は、加盟店審査に申し込みを行ってみてください。
STORES決済を導入するまでの流れ
STORES決済を導入するまでの流れは次の通りです。
STORES決済を導入するまでの流れ
- アカウントを作成
- 加盟店審査申し込み
- 一次審査通過後、決済端末の購入
- 必要に応じて二次審査などを開始
- 決済端末到着後、初期設定やスタッフへの研修を実施
それでは順番に解説していきます。
1. アカウントを作成
まずはSTORES決済の公式サイトからアカウント作成を行いましょう。
公式サイト右上の「アカウント作成」をクリックすれば、ページに移れます。

画像引用元:STORES決済
メールアドレスとパスワードを入力すれば、アカウント作成が行えます。

画像引用元:STORES決済
次に実店舗の有無や業種などといった事業者に関する情報を入力しましょう。
法人として登録する場合は、法人名か法人番号のいずれかと、代表者の生年月日がわかるものを用意しておくと円滑に進められます。
入力ができたら、申し込みを行うプランと、利用する店舗を選択します。
月額利用料が発生する有料プランを選択する場合、支払い情報も併せて登録しましょう。
入力後「申し込みを確定」をクリックすれば、プラン申し込みは完了です。
なお、有料プランの支払方法は、クレジットカード払いに限られます。
有料プランの月額利用料初回請求は、STORES決済の一次審査に通過した日の翌日に決済が実行されます。
2. 加盟店審査申し込み
プラン申し込みの次は、加盟店審査に必要な情報の入力と資料の提出です。
加盟店審査には、店舗の営業実態や取扱商品・サービスがわかる資料の提出が必要です。
店舗のホームページがある場合は、そのURL、商品やサービスの内容や価格がわかるメニュー表などの写真、店舗外観・内観がわかる写真といった資料を提出します。
開業前や間借りなどで実店舗の写真を用意できない場合は、サービス内容や集客方法がわかる資料の提出などが求められます。
わからない部分があれば、運営に電話で相談してみるとよいでしょう。
資料や情報に不足があれば、運営から問い合わせがあります。メールや電話で連絡があるため、速やかに対応しましょう。
加盟店審査は、最短申込日の翌2営業日で完了します。
3. 一次審査通過後、決済端末の購入
審査に通過したら、通知が届き、この時点でVISA・MasterCardの決済は受け付けられるようになります。

画像引用元:STORES決済
一次審査に通過したら、決済端末が購入可能になるため、手続きを行いましょう。
決済端末の購入については、STORES決済のホーム画面へログインし、ページ下部の「各種設定」から購入台数を選択して購入します。
二次審査を行う前に購入が可能になるため、クレジットカード決済だけでも受け付けられるようにしたい人は購入するとよいです。
ただし、二次審査に落ちてしまった場合でも、審査結果を理由に決済端末の返品やキャンセルはできないので、注意が必要です。
4. 必要に応じて二次審査などを開始
続けて、クレジットカード二次審査や電子マネー、QRコード審査を順番に進めていきましょう。
5. 決済端末到着後、初期設定やスタッフへの研修を実施
決済端末が届いたら、初期設定とスタッフ研修、必要に応じてマニュアル作成を行います。
一時的な負担が発生しますが、スタッフ研修やマニュアル作成を行っておくと、利用開始後の会計業務や新人スタッフへの教育が効率化されます。
これらが完了したら、利用を開始しましょう。
STORES決済の特徴に関するよくある質問
最後にSTORES決済の特徴に関するよくある質問と、その回答を4つ紹介します。
多くの人が感じているであろう内容を中心に取り上げますので、同様の疑問を感じている人は参考にしてみてください。
STORES決済はPayPayにも対応している?
STORES決済はPayPayにも対応しています。
利用者数の多いPayPayによる決済受付も可能であるため、多くの顧客の決済ニーズに対応できるでしょう。
PayPayの導入には、クレジットカード決済二次審査通過後に申し込めるQRコード審査への通過が必要です。
STORES決済でクレジットカード決済に失敗したときの対処法は?
STORES決済でクレジットカード決済に失敗したときの対処法は、カードブランドや利用上限額などを確認し、解決しなければ運営に問い合わせてみましょう。
取扱いができないカードブランドで決済を行おうとしていたり、顧客のカード利用上限額を超えて決済を行ったりしていないか確認してみてください。
他には、顧客のクレジットカードの期限が切れている可能性もあります。
それでも解決しなければ、運営に問い合わせてみてください。
STORES決済はオンライン決済にも対応している?
STORES決済はオンライン決済も可能です。
オンライン請求書による決済が全てのプランで利用できます。
オンライン請求書では、決済用のWebページを作成して、そのURLを顧客に送信するだけで利用可能です。

画像引用元:STORES
ただし、決済を受け付けられるのはクレジットカードのみになるので注意しましょう。
STORES決済の決済方法を変更するには?
STORES決済の月額利用料の決済方法を変更するやり方は次の通りです。
まずはSTORES決済のWeb管理画面へログインし、「事業者情報」から「カード登録」へ進みます。
次に、新たな決済方法として使用するクレジットカード情報を入力し、「登録する」をクリックします。
登録内容を変更すれば、次回の更新から反映されるので、正しく請求されているか確認してみてください。
まとめ:STORES決済とは?特徴やメリット・デメリットを解説
今回はSTORES決済の特徴やメリット・デメリットを中心に解説しました。
STORES決済はクレジットカードや交通系電子マネーの決済手数料が安く抑えられることもあり、導入社数が80,000社を突破しています。(2025年10月時点で公開されている情報を基にしています。)
さらに、決済代行サービスだけでなくPOSレジシステムや決済端末などをお得に一括導入できるスタンダードプランも提供されています。

画像引用元:STORES決済
STORES決済の導入を検討している人は、公式サイトからアカウント作成、加盟店審査を行ってみてください。
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