沖縄県糸満市の「南の島の洋服店 Lana OKINAWA」は、かりゆしウェアを自社で企画・製造・販売する小さな洋服店です。会計にはJMSおまかせサービスを利用しています。

現金のみで販売していた頃は、高額商品の購入をためらうお客様への対応や、釣り銭・領収書の管理に悩んでいました。導入後はキャッシュレス比率が約9割となり、現金管理や閉店後の照合作業がほとんどなくなったそうです。
今回はオーナーの武田様に、JMSおまかせサービスを選んだ理由から、店内・イベントでの使い方、設定やサポートで困った経験まで伺いました。費用や利用状況は、2026年10月の取材時点のものです。
目次
- Lana OKINAWAは一点もののかりゆしウェアを扱う洋服店
- 現金のみの販売では高額商品の購入見送りが課題に
- JMSおまかせサービスを選んだ理由は固定費0円と対面サポート
- 利用開始までの約2年は審査ではなく店舗準備の期間
- POSレジは使わず会計時だけハンディ端末を操作
- 基本の決済操作を覚える目安は5〜10分
- キャッシュレス比率は約9割で現金管理が大幅に減少
- イベントでも同じ端末を持ち出して会計
- 屋外ではWi-Fi接続と画面の明るさの設定に注意
- POS連動とWeb決済リンクは同店の端末で利用できない
- 満足度は10点中8点で高額商品を扱う小規模店に合うと評価
- 今後はJMSを使いながらWeb決済と端末故障への備えを検討
- まとめ:1人で営む洋服店の現金管理と会計の負担を軽減
Lana OKINAWAは一点もののかりゆしウェアを扱う洋服店
編集部:どのようなお店を営んでいらっしゃいますか。
武田様:沖縄でビジネスの場でも着られるかりゆしウェアを自社で企画・製造・販売しています。県道から1本入った場所にあり、白い花ブロックに囲まれた緑豊かな庭の先にある、隠れ家のような小さなお店です。

武田様:一点もののメンズかりゆしウェアや、自分で色を塗って仕上げる「塗りゆし」を扱っています。沖縄の伝統工芸素材を使ったアクセサリーや、伝統柄をデザインした名刺入れなどもあります。セレモニーやイベントなど、特別な日に主役になれるかりゆしウェアを、1点ずつ作っています。
編集部:どのようなお客様が来店されますか。
武田様:SNSをご覧になり、沖縄らしさや他にはない商品、一点もののかりゆしウェアを求めていらっしゃる方が多いです。個人のお客様のほか、制服として採用したい企業の方からのオーダーもあります。
武田様:普段は店舗とウェブで販売しています。年1回程度のかりゆしウェアの展示即売会や、県内各地のマルシェへの出店も行っています。
| 店舗名 | 南の島の洋服店 Lana OKINAWA |
| 所在地 | 沖縄県糸満市 |
| 業種・事業 | アパレル・雑貨の小売、かりゆしウェアの企画・製造・販売 |
| 回答者 | オーナー 武田様 |
| 店舗規模 | 1坪、スタッフ1名、決済端末1台 |
| 1日の会計件数・客単価 | 10件未満、10,000円以上 |
| 営業時間・定休日 | 13時〜17時、月曜日・木曜日定休(祝日の場合は営業) |
| 利用サービス・導入時期 | JMSおまかせサービス、2024年3月 |
| POSレジ | 使用していない |
| 店舗公式サイト | 南の島の洋服店 Lana OKINAWA |
現金のみの販売では高額商品の購入見送りが課題に
編集部:キャッシュレス決済を導入する前は、何に困っていましたか。
武田様:当初は自分の店舗がなく、同じ種類の商品を扱う知人の店舗や、単発のイベントで販売していました。紙の伝票と手書きで管理し、現金のみでお支払いいただいていたので、高額商品の購入や複数点のお買い上げを見送られることが課題でしたね。
武田様:多めに釣り銭を用意する手間や管理のストレスもありました。領収書を手書きする間、お客様をお待たせしてしまいますし、営業後に釣り銭と当日の売上を照合する作業も負担になっていたんです。
JMSおまかせサービスを選んだ理由は固定費0円と対面サポート
編集部:JMSおまかせサービスを選んだ決め手は何でしょうか。
武田様:当店では初期費用・端末費用・月額固定費が0円で、決済手数料だけで利用できる点が一番の決め手でした。

画像引用元:JMS
現在の月額費用も0円で、決済手数料は3.24%です。1日の来店が1〜2組なので、固定費の負担がないのは助かっています。
武田様:JCB、三菱UFJニコス、ユーシーカードの3社が出資する決済代行会社という点も、信頼につながりました。

端末をイベント会場へ持ち運べることも魅力に感じています。
編集部:ほかの決済サービスとも比較されましたか。
武田様:銀行でJMSを紹介され、幅広い決済方法に対応していたため、他社とは比較していません。特に大きかったのは、担当者が訪問して申し込みを支えてくれたことです。
武田様:申し込み当時は店舗のオープン前で、当面は作業場でオーダーを受け、決済する予定でした。担当者が写真撮影や必要事項の聞き取りを行い、パソコンへの入力も教えてくださったので、販売店舗として整っていない段階でも審査を進められたんです。
毎月の負担を抑えてキャッシュレス決済を始めたい方は、JMSおまかせサービスの費用や申込条件を確認してみましょう。
利用開始までの約2年は審査ではなく店舗準備の期間
編集部:申し込みから利用開始までは、どのように進みましたか。
武田様:審査の待ち時間を見込んで早めに申し込みましたが、審査通過後に事情が変わり、店舗準備が振り出しに戻ってしまいました。そのため、当店の事情で2年弱ほど端末を使わない期間があったんです。
武田様:その間も利用を催促されることはなく、自分たちのペースで開店準備に集中できました。店舗をオープンするときには審査待ちもなく、最初から端末を使えたので感謝しています。
編集部:利用開始までに手間取ったことはありましたか。
武田様:準備中に屋号が変わったため、サポートへメールで変更を依頼しました。屋号の変更が完了するまでに約1週間かかり、その間も決済はできましたが、お客様への表示が旧屋号のままだったのは困りましたね。
武田様:表示名を変える手続きとしては長く感じたので、対応の速さには少し不満が残っています。もう少し早く変更していただけるとうれしいです。
POSレジは使わず会計時だけハンディ端末を操作
Lana OKINAWAでは、POSレジを使わず、ハンディ型の端末1台でキャッシュレス決済とレシート発行を行っています。常時カウンターに置くのではなく、会計時に取り出す使い方です。
端末はカウンター内の棚に保管
編集部:カウンター周りでは、どのように端末を使っていますか。
武田様:カウンターにはデスクトップパソコンがあり、作業をしながら店番をしています。端末はお客様から見えない内側の棚にしまい、キャッシュレスのお支払い時だけ取り出して電源を入れます。

武田様:画面は1つなので、私が操作した後、お客様に金額をお見せしてから決済する流れです。小さなお店で、お客様と会話をしながら対応するため、端末が立ち上がるまでの時間も長くは感じません。
起動後に金額を入力し決済とレシート発行
編集部:普段の会計の流れを伺えますか。
武田様:複数の商品をご購入いただくときは、計算機で合計金額を出してお伝えします。1点だけなら、そのまま端末を操作する流れです。電源を入れると接続準備や更新確認があり、初期処理には約47秒かかります。
武田様:普段は初期処理の後、クレジットカード、バーコード、電子マネー、J-Debit、銀聯、JCB PREMOから支払い方法を選びます。続いて機能選択の画面で支払いを選び、金額を入力する順番です。確認画面で入力額をお客様にお見せします。

武田様:電子マネーの場合はブランドも選びます。

お支払い後は印刷されたレシートを私が切り取ってお渡しし、端末の電源を切る流れです。

こまめに電源を切ることで、バッテリーの節約にもなっています。
開店前と閉店後は端末で特別な操作をしない
編集部:開店前や閉店後には、どのような作業をしていますか。
武田様:来店は1日1〜2組なので、開店前の特別な準備はしていません。閉店後も端末で集計するほどの件数ではなく、決済時だけ使う運用が今の営業スタイルに合っています。ほかの機能はまだ使いこなせていませんが、開店前後の事務作業に時間を取られないのは助かりますね。
基本の決済操作を覚える目安は5〜10分
編集部:基本の操作は覚えやすかったですか。
武田様:決済に使う操作だけなら、覚えるまでの目安は5〜10分程度です。ウェブ上のマニュアルを見つけられず焦りましたが、画面の案内を読みながら何度か操作すると、押す順番やコツをつかめたんです。

武田様:最初は、暗証番号を隠す囲いでキーボードが見えづらく、画面をタッチするのか、キーを押すのか迷うことがありました。誰かに教えるなら、その違いを先に伝えると覚えやすいと思います。画面の指示に沿って進められるので、基本の操作は分かりやすいと感じていますね。
編集部:日々の会計で役立っている機能はありますか。
武田様:電子マネーのボタンからブランドを確認しています。高額の商品が多いため、決済前に電子マネーの残高を確認し、残高不足のまま会計に進むのを防いでいます。なお、当店ではPayPayを使う機会が少なく、現在は利用できない状態です。

武田様:会計の回数が少なく、操作を忘れてしまったときには練習モードでおさらいしています。お客様の前で焦らずに済むので助かりますね。
キャッシュレス比率は約9割で現金管理が大幅に減少
編集部:導入後、現金管理や締め作業はどう変わりましたか。
武田様:今はお支払いの約9割がキャッシュレスで、現金管理はほとんどありません。釣り銭を間違えるプレッシャーがなくなり、営業後に現金と売上を照合する作業もほぼ不要になりました。事務や経理にかける時間が大きく減っています。
編集部:会計の速さやミスにも変化はありましたか。
武田様:何秒短くなったかは分かりませんが、現金のときより早いと感じます。会計ミスや入力ミス、締め差額の発生は0回です。最初に迷った画面操作とキー入力も、慣れてからはミスなく使えています。
編集部:商品の提案や接客では、どのような変化を感じていますか。
武田様:クレジットカードでのお支払いに対応できるようになり、購入を見送られるのを防げるようになりました。高額の商品をご紹介するハードルも下がったと感じています。
武田様:手書きの領収書でお待たせすることも減りました。会計をスムーズに終えられるので、その分、接客に集中できるのがうれしいです。
イベントでも同じ端末を持ち出して会計
編集部:イベント出店時の使い勝手はいかがですか。
武田様:店舗で使う端末を持ち運び、無線で決済できるので、イベントでも普段どおりに会計しています。出店用の簡易レジや金庫を別に手配する手間が省けたのは、楽になった点ですね。

武田様:普段の店内ではほとんど混雑しませんが、イベントでお客様が重なっても、通信や画面の反応が速く、会計を進められています。高額なお支払いで機器の不具合が起き、お客様を不安にさせたりお待たせしたりしたこともありません。
高単価の商品を扱い、店舗だけでなくイベントでもキャッシュレス決済を受け付けたい方は、JMSおまかせサービスの導入を検討してみましょう。同店のように持ち運ぶ場合は、会場での接続方法も申し込み前に確認しておくのがおすすめです。
屋外ではWi-Fi接続と画面の明るさの設定に注意
持ち運びやすさを評価する一方で、武田様は外出先での設定変更に戸惑った経験もあります。特に、管理画面へ入るためのパスワードとWi-Fiのパスキーの確認が大切だと話します。
編集部:使っていてヒヤッとした経験はありますか。
武田様:イベントでポケットWi-Fiにつなぎ直そうとした際、設定画面に入るための暗証番号が分からず、焦ったことがあります。通信できないと決済もできないので、すぐ設定画面を開けないことが不安でした。
武田様:店外で接続を変えるときは、管理画面でWi-Fiか4Gかを選びます。Wi-Fiなら接続先を選んでパスキーを入力し、IPアドレスの取得と再起動を待つ流れです。これは店外でWi-Fi設定が必要なときの操作で、店内の会計ごとに行うわけではありません。
武田様:導入前の自分に伝えるなら、持ち出す前に管理画面のパスワードとWi-Fiのパスキーを控えておくことですね。必要なときに確認できるよう、事前に準備しておくのがおすすめです。
編集部:屋外で使う際に、改善してほしい点はありますか。
武田様:日差しに合わせて画面を明るくしたくても、明るさの設定がパスワード付きの管理画面にあるので、すぐに変えられません。通常の画面から、パスワードなしで調整できるとうれしいです。
POS連動とWeb決済リンクは同店の端末で利用できない
編集部:使っていない機能や、足りないと感じる機能はありますか。
武田様:当店の端末では、POS連動を選ぶと「ご利用できません」と表示されます。POSレジは使わず、端末を決済専用にしている状態です。
武田様:また、今使っている端末では、SNSやメールで送れるWeb決済用のコードやリンクを発行できない点が気になっています。遠方のお客様からのオーダーや、事前のオンライン決済にも使えると、もっと便利になると思います。
満足度は10点中8点で高額商品を扱う小規模店に合うと評価
編集部:総合的な満足度と、向いていると感じる店舗を伺えますか。
武田様:満足度は10点満点で8点です。高額商品を扱う店舗や、屋外イベントで出張販売する小規模店に合っていると思います。
武田様:スタッフが3人程度なら、お互いの動きも分かりやすいですよね。誰が端末を持っているかを把握しやすく、忙しい出店先でも紛失を防ぎやすいと感じます。
編集部:反対に、同じハンディ型の使い方が合いにくい店舗はありますか。
武田様:常に会計待ちの列ができる店舗には、当店のような使い方は合いにくいかもしれません。端末が固定されておらず、1つの画面をお客様に向けて金額をお見せするので、会計にひと手間かかります。
武田様:大きな店舗やスタッフの多い店舗では、誰がどこで端末を使っているかを把握するのも難しそうです。受け渡しの手間や紛失の心配もあるので、持ち運べる便利さだけで選ばず、店内での使い方を考えることが大切だと思います。
編集部:これから導入する方には、何を一番伝えたいですか。
武田様:手数料の安さや入金サイクルだけでなく、売上金を預ける事業者として信頼できるかを重視してほしいです。売上金を受け取れなければ、お店の経営にも影響します。経営基盤も含めて、安心して使い続けられるサービスを選ぶことが、自分の店を守ることにつながると考えています。
今後はJMSを使いながらWeb決済と端末故障への備えを検討
編集部:今後、会計の仕組みで変えていきたいことはありますか。
武田様:今は端末が1台だけなので、急に壊れたりトラブルが起きたりすると、キャッシュレスでのお支払いを受け付けられなくなる不安があります。Web決済にも対応したいので、JMSをメインに使い続けながら、別の決済手段を備えることを考えています。
武田様:Web決済リンクを発行できる他社端末との2台使いや、端末を増やさずに使えるスマートフォンアプリ決済を調べているところです。店頭でのトラブルへの備えと、オンライン注文への対応を整えていきたいですね。
まとめ:1人で営む洋服店の現金管理と会計の負担を軽減

Lana OKINAWAでは、JMSおまかせサービスの導入後、キャッシュレス比率が約9割となり、現金管理や締め作業がほぼ不要になりました。カード決済を案内できることで、高額商品も提案しやすくなったといいます。

月額固定費0円で利用し、店舗とイベントに同じ端末を持ち運ぶ使い方は、1人で営む同店の営業スタイルに合っていました。一方、屋外での設定変更に備えたパスワードの管理や、Web決済、端末故障への備えには課題が残っています。
高額商品の会計や釣り銭管理に負担を感じている方は、JMSおまかせサービスの導入を検討してみましょう。同店の事例を参考に、自店で使いたい決済方法・端末・費用を確認し、条件が合えば申し込みを進めてみてください。

