JCB・三菱UFJニコス・UCカード出資により設立された決済代行会社の株式会社JMS(ジェイエムエス)が提供しているJMSおまかせサービスは、クレジットカード・電子マネー・コード決済に対応したキャッシュレス決済サービスです。店頭やテーブルでの会計、POSレジとの連動など、店舗での使い方に応じて決済端末やアプリを選べます。
JMSには、新規導入だけでなく、手数料率の見直しや端末の有償交換をきっかけに、他社からの乗り換えを検討する店舗からも相談が寄せられています。
今回はStorePro編集部が、新規加盟の相談と導入支援を担当する営業統括部 部長代理・石川様に取材しました。端末の選び方から審査・入金、POS連動、導入後のサポートまで、店舗から寄せられる相談や、使い始めてから生じやすいトラブルも交えて伺いました。
※提供端末やキャンペーンは、取材回答時点の案内です。
目次
JMSおまかせサービスに増えている導入相談

――JMSおまかせサービスには、どのような相談が増えていますか。
石川様 他社の決済サービスを利用している店舗から、手数料率を見直すためにJMSへ切り替えたいという相談が寄せられています。
端末の交換が必要になったものの、現在の契約では有償になるため、乗り換えを検討するケースもあります。カードのタッチ決済を新たに使いたいというご要望もありますね。
また、JMSはJCB・三菱UFJニコス・UCカードといった国内大手カード会社の出資によって設立された決済代行会社のため、安心感が決め手でご相談いただくこともございます。決済代行の専門会社として26年の実績と、全国約30万店の加盟店様に導入いただいてることもJMSが選ばれる理由になります。
また、2026年7月上旬にサービスを開始したTap on Mobileへのお問い合わせもいただいています。
――JMSおまかせサービスはどのような店舗におすすめですか?
石川様 飲食店や物販店とは相性がよいと考えています。会計の場所は、店頭のカウンター、テーブル、軒先などさまざまです。会計場所に合わせて端末をご提案します。
対応ブランドは、カード・電子マネー・コード決済を合わせて71種類です。固定回線を使う店舗だけでなく、携帯回線を利用したい店舗にもご案内できます。
――JMSおまかせサービスの強みは何ですか?
石川様 JMSおまかせサービスの強みは分割払いの対応ができること、初期費用や月額費用が0円であること、最長4年間の端末保守期間があることです。
また、POSレジとの接続や最短5日後の入金サイクル、導入後の手厚いサポートを魅了に感じていただき、ご加盟いただくお店様も多くいらっしゃいます。
JMSは全国に拠点を擁し、加盟店様のサポートをしております。
電話窓口も設けており、気軽にご相談いただける環境をご用意しております。
JMSおまかせサービスの端末は会計場所と使い方で選ぶ
――決済端末(サービス)を選ぶ際のポイントはありますか?
石川様 持ち運びや省スペース化、決済スピードを重視する店舗様には「Tap on Mobile」がおすすめです。「Tap on Mobile」はAndroidスマートフォンにアプリをインストールするだけで決済端末としてご利用いただけるサービスです。スマートフォン一台で完結するため、Bluetoothの接続や充電切れなどのわずらわしさが解消できます。
決済専用端末をご希望の方には「VEGA3000」シリーズをおすすめしています。Wi-Fi、SIM、有線LANからお店の環境に合わせたタイプをご案内いたします。
少額決済が多く、省スペースや決済スピード、持ち運びのしやすさを重視する店舗にはTap on Mobileをご提案します。

画像引用元:JMS
POS連動を希望する店舗には、レジメーカーごとに接続実績のある端末がおすすめです。
Tap on Mobileは電子マネー・コード決済にも対応
――「Tap on Mobile」とはどんなサービスですか?
石川様 Androidスマートフォンにアプリをインストールするだけで決済端末としてご利用いただけるサービスです。他社様が提供している同様のサービスと比べて、電子マネーやコード決済を取り扱える点が特徴です。
スマートフォン一台で完結するため、持ち運んで決済を行う店舗様や、おしゃれな景観を重視する店舗様にご利用いただいております。
紙のレシートは発行されませんが、お客様にQRコードを読み取っていただくことで簡単に電子レシートの発行が可能です。
取材時には、Tap on Mobileの先着3,000契約へAndroidスマートフォンをプレゼントするキャンペーンも実施中でした。また、「Tap on Mobile」をお申し込み・ご利用いただくと最大4,000円分のJCBギフトカードがもらえるキャンペーンも実施中です。
お得なキャンペーンの詳細や実施状況はJMSおまかせサービスの公式サイトでご確認ください。
JMSおまかせサービスで使う回線とPOSレジの接続実績
JMSおまかせサービスの端末を決める前には、設置場所の通信環境と、POSレジとの接続実績を確認する必要があります。Wi-Fiを使う予定で申し込んだものの、導入時に接続できなかった例も伺いました。
Wi-Fiの電波とLANケーブル・電源の位置を確認
――接続方法や設置場所を決める前に、何を確認すればよいでしょうか。
石川様 Wi-Fiを使えるか、固定回線ならLANケーブルが設置場所まで届くか、コンセントがどこにあるかを確認します。あわせて、会計時に端末を持ち運ぶか、POSレジと連動させるかも伺います。
VEGA3000のWi-Fiタイプでは、ルーターからの距離と、間に障害物がないかも確認します。特に電子マネーを使う場合は、接続速度にも注意が必要です。
有線LANタイプは、LANケーブルと電源の両方につなぐ必要があります。店舗に通信環境がなければ、NTTドコモのLTE回線を使うSIMタイプをご案内できます。
――通信環境が原因で、導入後に困ったケースはありますか。
石川様 Wi-Fiタイプで申し込んだものの、Wi-Fiの準備が間に合わなかったり、接続できなかったりした事例があります。申し込み前に、端末を使う場所での接続環境を確認しておくことが大切です。
端末の回線を変更する場合には、JMSでは無償で端末交換などの対応を行っています。
POSレジはメーカー・型番・提供事業者まで確認
――POSレジとの連動を希望する場合、どのような確認が必要ですか。
石川様 まず、POSレジのメーカー、型番、POSレジを提供している事業者をお知らせいただきたいです。
JMSでは日本カードネットワークの端末をご提供できるため、POSレジとの接続実績に応じて端末を選べます。ただし、POSレジに独自の会員機能などが組み込まれている場合もあり、提供事業者へ接続実績のある端末を確認する必要があります。
――POSレジと決済端末を1台にまとめる方法もありますか。
石川様 対応する端末は限られますが、決済端末にPOSレジをインストールして使う方法もあります。例えば、VEGA3000にPOS+をインストールする組み合わせです。
POSレジと決済端末を別々に導入するよりも費用を抑えられ、小規模の飲食店や美容室などで導入しやすい方法です。同時申し込みでPOS+の初期費用を抑えられるキャンペーンも実施しています。
JMSおまかせサービスへ申し込む際は、端末を使う場所とPOSレジのメーカー・型番をそろえて相談すると、希望に合う端末を確認できます。
JMSおまかせサービスの費用は通信費やロール紙も確認
――JMSおまかせサービスで、決済手数料以外に見落としやすい費用はありますか。
石川様 決済サービスの利用に伴う費用としては、決済手数料に加え、印刷に使うロール紙の費用があります。LTE回線を利用する場合には、その費用も発生します。
ロール紙はECサイトで1本100円程度から販売されており、決済に使える回数は1本あたり約60回が目安です。
――決済端末を複数台使いたい場合はどうなりますか。
石川様 原則として1店舗につき1台をご提供し、端末費用は原則として発生しません。複数台が必要な場合は、担当者からご提案します。
ただし、決済の見込み金額によって、ご提供できる台数には限りがあります。
複数台での運用やLTE回線の利用を考えている店舗は、申し込み前に、必要な台数と通信方法を伝えたうえで費用を確認しておきましょう。

JMSおまかせサービスの石川様。写真提供:JMS
JMSおまかせサービスは入金サイクルが選べる
――JMSおまかせサービスの月2回入金と月6回入金は、どのような店舗が選んでいますか。
石川様 月2回入金を選ぶ店舗が多いですね。一方、資金が回るまでの期間が短い業態では、月6回入金を選ばれることが多くなります。
――入金回数を決めるときに、誤解されやすい点はありますか。
石川様 JMSでは1回払いのほか、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払いを選べますが、月6回入金を選ぶと、クレジットカードは1回払いのみになります。
利用を始めてから、分割払いを希望するお客様が多いと分かることもあります。入金回数とあわせて、店舗で扱いたい支払い方法の確認も必要です。
JMSおまかせサービスの手数料や費用とあわせて、分割払いを受け付ける必要があるかも確認しておきましょう。
JMSおまかせサービスの導入は開店2か月前から準備
JMSおまかせサービスでは、端末の発送までにかかる期間と、各決済ブランドを使い始められる時期を分けて確認する必要があります。開店直前の申し込みでは、希望日に間に合わないケースもあるそうです。
端末発送まで最低4週間、一部コード決済は約8週間
――申し込みから利用開始までは、どれくらいかかりますか。
石川様 審査に申し込みから3週間程度、その後の端末準備に1週間程度かかります。申し込みから端末発送までは、最低4週間が必要です。急ぎの導入では希望日に間に合わなかった例もあります。
PayPay、d払い、楽天ペイ、AEON Payは、申し込みから8週間程度の審査を経て利用できるようになります。
| 手続き・決済ブランド | 期間 |
| 審査 | 申し込みから3週間程度 |
| 審査後の端末準備 | 1週間程度 |
| 申し込みから端末発送まで | 最低4週間 |
| PayPay・d払い・楽天ペイ・AEON Pay | 申し込みから8週間程度の審査で利用可能 |
――開業前の店舗と、他社から乗り換える店舗には、どのような準備を勧めていますか。
石川様 新規開業の場合は、開店の2か月前に申し込むことをお勧めしています。他社から切り替える場合は、JMSの端末が到着してから、既存端末の提供会社へ解約を申し出る流れをご案内しています。
書類の期限や口座名義を確認し、審査結果を待つ
――審査で確認のやり取りが増えるのは、どのようなときですか。
石川様 本人確認書類の有効期限が切れていたり、振込口座の名義に入力ミスがあったりする場合です。特に住民票は有効期間があるため、提出前の確認が必要です。
接待を伴う飲食店では食品営業許可に関する書類が必要になるため、申し込み時に書類を用意できるか、開店までに審査が間に合うかも確認しています。また、回数券の販売にJMSおまかせサービスを利用することは認めていません。
――審査中の追加確認や、進捗の問い合わせにはどのように対応していますか。
石川様 店舗への確認はメールか電話で行い、あらかじめご案内した書類に加えて、追加書類をお願いする場合があります。
進捗はJMSデスクへお問い合わせいただけます。ただし、審査が完了するまでは、利用可否・手数料率・利用できる決済ブランドは未確定です。
業態によってはお断りすることもあるため、申し込めば端末をご用意できるとお約束するものではありません。
開店日や切り替え日が決まっている場合は、利用したい決済ブランドと開始希望日を、申し込みの段階で相談しておきましょう。
JMSおまかせサービスの初期設定と取消・返品・日計処理
――JMSおまかせサービスの端末が届いた後は、どのように設定や操作を覚えればよいでしょうか。
石川様 初期設定用の動画コンテンツを用意しており、動画を見ながら設定できます。店舗側で行うのは、必要最低限の作業だけです。
分からない点は電話でもご相談いただけます。また、決済時と同じ操作を試せる練習モードがあるため、使い始める前に操作を練習できます。
取消は当日、返品は翌日以降として扱う
――日々の会計で、間違いやすい操作はありますか。
石川様 VEGA3000をPOSレジと連動させずに使う場合は、金額を手入力するため、打ち間違いに注意が必要です。
VEGA3000シリーズとTap on Mobileでは、当日中は取消、翌日以降は返品として扱います。金額修正はWebでも受け付けています。
問い合わせ先は、VEGA3000ではJMSデスク、Tap on MobileではJMSデスクまたはCARDNETデスクです。利用開始前に、返金や金額修正の運用ルールを決めておくことをお勧めしています。
VEGA3000は閉店時の日計処理を習慣にする
――VEGA3000の日計処理を忘れないために、どのような運用を勧めていますか。
石川様 開店時に電源を入れ、閉店時に日計処理を行う流れです。日計処理が終わると、自動で電源が切れます。
この流れを日々の作業に組み込むことで、毎日の日計処理を続けられます。忘れてしまった場合は、気づいた時点で実施いただければ大丈夫です。
JMSおまかせサービスのi.Landで売上明細と振込を確認
――JMSおまかせサービスの加盟店向けWebサービス、i.Landは、どのような業務に使われていますか。
石川様 振り込みや売上、契約内容をいつでも確認できます。店舗ごとに売上明細をCSVでダウンロードできる機能もあります。
CSVからは伝票番号などの項目を取り出せるので、明細を照合する際にも便利です。
――LINEとの連携では、何が変わりますか。
石川様 LINEアカウントと連携することで、ログインの手間を省けます。振り込みが確定したときに、LINEへ通知が届くのも便利な点です。
JMSおまかせサービスの故障・決済トラブルと相談窓口
――JMSおまかせサービスで決済できなくなったとき、どこに相談すればよいでしょうか。
石川様 原因が分からない場合は、まずJMSデスクで対応できます。状況を確認して原因を切り分け、必要に応じて別の窓口へご相談いただく流れです。
端末の故障なのか、端末自体の故障ではない決済トラブルなのかによって、窓口が分かれます。
――故障時の窓口や、代替機の対応を教えてください。
石川様 端末故障の電話窓口は年中無休です。故障の原因によりますが、代替機を準備し、1〜2日後に決済を再開できるよう対応しています。
端末故障以外の決済トラブルについては、JMSおまかせサービスの専用電話窓口で、平日10時から18時まで対応しています。
――契約後の変更手続きで、見落とされやすいものはありますか。
石川様 店舗移転の手続きは見落とされやすいですね。契約後の登録内容を変更する場合は、原則としてJMSデスクへお問い合わせいただきます。

今回の取材に回答いただいた石川様。写真提供:JMS
まとめ:JMSおまかせサービス担当者に聞いた導入と運用
JMSおまかせサービスでは、プリンター内蔵端末、Tap on Mobile、POS連動端末を、会計場所や店舗での使い方に合わせて提案しています。POSレジとの連動を希望する場合は、メーカー名だけでなく、型番と提供事業者ごとの接続実績まで確認が必要です。
月6回入金には、カードの支払い方法が1回払いに限られ、振り込み1回あたり198円(税込)の早期払い手数料がかかるという条件があります。分割払いを受け付けたい店舗は、入金回数と支払い方法を一緒に検討しておきましょう。
導入時期については、開店2か月前の申し込みが勧められています。端末発送まで最低4週間、一部のコード決済は申し込みから8週間程度かかるため、希望日と利用したい決済ブランドをそろえて相談することが大切です。
導入後に原因が分からないトラブルが起きた場合は、まずJMSデスクへ相談できます。申し込みを検討している店舗は、会計する場所、POS連動の有無、希望する支払い方法と導入時期を、JMSおまかせサービスの担当者へ伝えてみましょう。

