福島県耶麻郡磐梯町の中華風カフェキッチンカー「茶吧(TEA BAR)誠」では、2022年5月の開業時からAirレジ(エアレジ)を利用しています。
軽トラックのキッチンカーを店主1人で営業し、1日の会計件数は10件未満です。手持ちのiPadを活用したことで、初期費用0円、月額無料で利用を始めたと回答しています。
据え置き型のレジを置かず、iPadとキャッシュドロアを冷蔵庫の上へ重ねる配置です。会計だけでなく、売上分析、商品登録、在庫管理、会計ソフト連携にもAirレジを使っています。
今回は店主の五十嵐さんに、Airレジを選んだ理由、キッチンカーでの会計手順、売上と在庫の管理方法を伺いました。
導入後は1会計あたり約10秒短縮した一方、山間部では通信に時間がかかることもあるそうです。支払い方法を間違えて登録した際の訂正手順も含め、利用者が感じた利点と不満を紹介します。
目次
- 取材した店舗:福島県磐梯町の茶吧(TEA BAR)誠
- 開業時からAirレジを使い、売上をデジタルで管理している
- ほかのPOSレジとは比較せず、iPadを使える点でAirレジを選んだ
- 初期費用0円、開業準備と並行して約1か月で導入した
- 商品をタップし、割引と支払い方法を選んで会計する
- 冷蔵庫の上にキャッシュドロアとiPadを重ねて設置している
- 開店時の操作はなく、閉店後に現金と売上を照合する
- 山間部では通信に時間がかかることがある
- 店主1人で使い、画面は直感的に操作できると感じている
- よく使うのは会計・売上分析・在庫管理の3機能
- 使ってよかった点は売上分析、会計ソフト連携、iPadでの確認
- 1会計約10秒短縮し、現金の締め計算も楽になった
- 支払い方法を間違えると取引の取消と再入力が必要になる
- サポートの利用経験はなく、総合満足度は8点
- Airレジが向く個人店と、ほかのPOSレジも比較したい店舗
- 導入前に複数のPOSレジを比べ、自店に合うものを選びたい
- まとめ:Airレジを初期費用0円で導入し、1会計約10秒短縮
Airレジの編集部の確認内容(タップで開く)
AirレジでStorePro編集部が実際に確認した内容
StorePro編集部では、iPadのAirレジアプリを実際に操作し、アカウント作成、注文入力、会計、点検・精算、顧客管理、売上管理、商品登録などを確認しています。店舗で使う基本画面や操作手順に加えて、初めて導入する人が迷いやすい設定画面や管理画面の見え方も確認しています。また本体以外にも、Airレジ対応のレシートプリンター(スター精密 MCP31LB WT)やレシートロール紙(58mm,80mm)、キャッシュドロア(CB-72IV-3-6)、ラベルプリンター(QL-800)、バーコードリーダー(SocketScan S720)も実際に操作し、Airレジとの接続方法やセットアップ、レシート発行・バーコード発行、会計の手順まで細かく写真付きで確認しています。記事内の実機写真と操作画面は、引用元の記載があるものを除き、StorePro編集部が実機を操作して撮影・取得しています。実際の使い方・操作手順を見る
取材した店舗:福島県磐梯町の茶吧(TEA BAR)誠
茶吧(TEA BAR)誠は、中国茶と小籠包などの点心を提供し、飲茶を楽しめる中華風カフェキッチンカーです。
横浜中華街にある中国茶専門店「悟空」の茶葉を使い、日本名水百選に選ばれた龍々沢湧水で淹れる中国茶を提供しています。

どのお茶にするか迷ったお客様には、国際薬膳師の資格を持つ五十嵐さんが体調を聞き、一人ひとりに合わせて一緒に選びます。

店舗は軽トラックのキッチンカーで、客席は設けていません。スタッフ1名、レジ1台で営業しています。
1日の会計件数は10件未満、客単価の目安は1,000円未満です。POSレジにはAirレジを使い、キャッシュレス決済端末は導入していません。
周辺機器はキャッシュドロアとiPadです。会計、売上管理、商品登録、在庫管理、顧客・ポイント管理、会計ソフト連携を利用しています。
2022年5月から使い続け、五十嵐さんによる総合満足度は10点満点中8点でした。
茶吧(TEA BAR)誠の店舗概要
- 店舗名:茶吧(TEA BAR)誠
- 所在地:福島県耶麻郡磐梯町
- 業種:中華風カフェキッチンカー
- 店舗規模:軽トラック、席数0、スタッフ1名、レジ1台
- 1日の会計件数:10件未満
- 客単価の目安:1,000円未満
- メインのPOSレジ:Airレジ
- メインの決済端末:導入していない
- 導入時期:2022年5月
- 初期費用:0円
- 月額費用:無料
- 会計時間の変化:1会計あたり約10秒短縮
- POSレジへの評価:10点満点中8点
小さな車内にiPadとキャッシュドロアを置き、注文入力から締め作業、売上分析まで店主1人で担当しています。
開業時からAirレジを使い、売上をデジタルで管理している
編集部:Airレジを導入する前は、どのようにレジを運用していましたか。
店主 五十嵐さん:当店は開業当初からAirレジを導入しています。そのため、以前のレジから切り替えた経験はありません。
開業前に勤めていた店では、注文を伝票へ書き、後からレジで会計する流れでした。手書きでは記載漏れや間違いが発生することもあり、デジタルで管理できるPOSレジに魅力を感じていたそうです。
キャッシュドロアだけでも営業できますが、五十嵐さんは日々の売上をiPadで確認できる環境を開業時から整えたいと考えました。
ほかのPOSレジとは比較せず、iPadを使える点でAirレジを選んだ
編集部:Airレジ以外に検討したPOSレジはありますか。
店主 五十嵐さん:開業まで時間がなく、ほかのサービスは候補に入れずAirレジに決めました。CMなどで見かける機会が多かったことが、知るきっかけです。
もともとiPadを持っており、iPadをレジとして使えると知ってから、開業時に導入したいと考えていました。
中古のレジスターも考えましたが、車内には設置場所が限られます。持ち運びやすく、据え置き型レジの置き場を用意しなくてよいことが決め手になりました。
キッチンカーのように会計場所が狭く、すでにiPadを持っている店舗は、設置できる機器を整理したうえでAirレジを導入候補に加えてみましょう。
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初期費用0円、開業準備と並行して約1か月で導入した
編集部:導入にかかった費用と、利用開始までの期間を教えてください。
店主 五十嵐さん:導入時の初期費用は0円で、現在の月額費用も無料です。
開業準備と並行して設定を進め、Airレジを使える状態にするまで約1か月かかりました。申し込みから利用キットが届くまでは、約1週間だったと記憶しています。
時間がかかったのは、最初の設定と全メニューの商品登録でした。導入当初は操作に慣れておらず、一つずつ登録する作業に手間取ったそうです。
慣れてからは円滑に登録できるようになりました。開業日が決まっている場合は、商品名、価格、カテゴリー、税率をまとめ、余裕を持って設定を始めるのがおすすめです。

商品設定画面では、各商品のカテゴリー、HOTとICEの価格、8%の軽減税率が登録されています。営業前に商品を登録しておくことで、注文時は該当する商品を選んで会計へ進めます。
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商品をタップし、割引と支払い方法を選んで会計する
編集部:普段の会計では、Airレジをどのように使っていますか。
店主 五十嵐さん:事前に全メニューを登録し、フードやドリンクなどのカテゴリー別に整理しています。
注文を受けたら、該当する商品名をタップして注文リストへ追加します。価格も商品と一緒に登録してあるため、選んだ商品の合計額が画面へ反映される流れです。

注文入力画面の右側には、商品やカテゴリーが色分けされた四角いタイルで並びます。左側で注文商品と合計額を確認できるため、注文を覚えておくメモとしても使っているそうです。

カテゴリーを選ぶと、登録した商品が一覧へ切り替わる仕組みです。左側の伝票情報では人数も選択でき、商品を探して注文へ追加します。
クーポンを使う場合は、会計前に割引額を入力する流れです。支払い方法も、店舗で利用する現金やキャッシュレス決済に合わせて登録しています。

撮影したお支払い画面は、750円から50円を割り引いた700円が表示された状態です。支払い方法の欄には、現金、PayPay、ばんだいコイン、モバイルオーダー(クレジット)、アリペイ、HIVEXなどが並んでいます。
茶吧(TEA BAR)誠は決済端末を導入していません。Airレジでは利用した支払い方法を選び、売上を決済方法別に記録しています。
冷蔵庫の上にキャッシュドロアとiPadを重ねて設置している
編集部:レジ周りの配置と、会計時の動線を教えてください。
店主 五十嵐さん:キッチンカーにはレジ台がないため、冷蔵庫の上にキャッシュドロアを置き、その上へiPadを設置しています。

iPadとキャッシュドロアは連携せず、付属の鍵を使って手動で開閉しています。注文を受けた後は、その場でAirレジを操作して会計する流れです。
iPadの画面はお客様側から見えない向きにしています。レジ台を増設せず、縦に重ねて置く配置によって、限られた車内を使っています。
開店時の操作はなく、閉店後に現金と売上を照合する
編集部:開店前、営業中、閉店後はAirレジをどのように使っていますか。
店主 五十嵐さん:開店前に行う特別な操作はありません。営業場所へiPadを設置する程度です。
営業中は会計に使うほか、現時点でいくら売れているかを確認します。売上がリアルタイムで画面へ反映されるため、気になったときに確認しているそうです。

画像引用元:Airレジ
閉店後は現金を数え、PayPayなど支払い方法別の売上とあわせて締め作業を進めます。
PayPayで受け取った会計を誤って現金として登録していても、決済方法別の売上を照合することで、精算前に気づけた経験がありました。
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山間部では通信に時間がかかることがある
編集部:混雑時や出店先での使い勝手はいかがですか。
店主 五十嵐さん:電波が良い場所では問題なく操作できますが、山間部など電波が弱い場所では反応に時間がかかることがあります。
送信に失敗した会計も、五十嵐さんが利用した際はオフラインデータとして残り、通信状況が戻った後に再送信されました。
出店場所が変わるキッチンカーでは、営業前に通信状況を確認し、電波が弱い場合の会計手順も考えておくのがおすすめです。
通信に時間がかかる点は、Airレジを使って困ったことの一つとして挙げています。
店主1人で使い、画面は直感的に操作できると感じている
編集部:スタッフへAirレジの操作を教えた経験はありますか。
店主 五十嵐さん:当店はスタッフを雇わず、私1人でAirレジを操作しています。
新人へ教えた経験はありませんが、画面が見やすく、タッチ操作で進められるため、初めての方でもある程度は理解できるのではないかと感じています。
操作マニュアルを用意した方が伝えやすいものの、商品タイルを選んで会計へ進む基本操作は覚えやすそうだと話していました。

よく使うのは会計・売上分析・在庫管理の3機能
五十嵐さんが普段よく使う機能は、会計、売上・分析、在庫管理の3つです。接客、出店計画、仕入れ時期の判断で使い分ける運用です。
会計画面を注文メモとしても使っている
店主 五十嵐さん:営業日は会計画面を最も多く開きます。注文商品をタップして残せるため、注文を覚えておくメモの代わりにもなっています。

登録済みの価格から合計額が表示されるので、自分で足し算する必要がありません。金額を早く正確に出せる点が、会計時間の短縮につながりました。
日別・月別・年度別の売上を出店計画に使っている
店主 五十嵐さん:売上データは日別、月別、年度別に切り替えて確認できます。

画像引用元:Airレジ
昨年の売上を見ながら今年の出店計画を立てるなど、キッチンカーの営業予定を考える材料です。
販売数と連動する在庫数を仕入れの目安にしている
店主 五十嵐さん:在庫管理では、販売個数に応じて変わる在庫数を確認しています。
画面に表示された在庫を見ながら、仕入れの時期を判断します。一方、レシートプリンターは必要性を感じていないため導入していません。
対応するプリンターと連携すれば会計後にレシートを発行できますが、茶吧(TEA BAR)誠ではプリンターを使わない運用を選んでいます。
使ってよかった点は売上分析、会計ソフト連携、iPadでの確認
五十嵐さんがAirレジを導入してよかったと感じているのは、過去の売上を分けて見られること、売上データを会計ソフトへ送れること、iPadからすぐに確認できることです。
過去の月やイベントごとの売上を確認できる
店主 五十嵐さん:日別、月別、年度別に期間を変え、前年同月やイベント出店時の売上を確認しています。
過去の売上を探しやすいため、次にどこへ出店するかを考える際の材料として使える点を評価しています。
売上データを会計ソフトへ連携できる
店主 五十嵐さん:導入前に想像していなかった利点は、精算した売上データを会計ソフトへ連携できることです。
初めて確定申告を行った際に便利さを感じました。別に売上を記録する作業が減り、申告準備にも役立っています。

画像引用元:Airレジ
2026年8月時点で、Airレジの連携先としてfreee会計、弥生、マネーフォワード、TKCを確認しているとの回答でした。
外出先でもiPadから売上を確認できる
店主 五十嵐さん:パソコンからも売上を見られますが、iPadなら外出先で気になったときに確認できます。
会計に使う端末と売上を見る端末を分けず、その場で画面を開けることが日々の使いやすさにつながっています。
会計、売上分析、在庫管理を一つのiPadへまとめたい個人店は、自店で使いたい機能と会計ソフトを整理し、Airレジの導入を検討してみるとよいでしょう。
1会計約10秒短縮し、現金の締め計算も楽になった
編集部:Airレジの導入後、数字で表せる変化はありましたか。
店主 五十嵐さん:合計額が早く正確に表示されるため、1会計あたり約10秒短縮しました。
締め作業では、実際にある硬貨や紙幣の枚数を入力すると合計額が計算されるため、現金の確認も楽になったと感じています。
数字に表しにくい変化として、気になったときに売上をすぐ確認できる点を挙げています。
支払い方法を間違えると取引の取消と再入力が必要になる
編集部:Airレジを使っていて困った点や、ヒヤッとした経験はありますか。
店主 五十嵐さん:支払い方法を間違えて入力した場合は、一度その取引を取消または返品として処理し、もう一度入力しています。
精算後に誤りへ気づいたときは、会計処理の知識も必要になり、対応に困った経験がありました。
精算前であれば支払い方法だけを変更できると、さらに使いやすいと感じています。会計を終える前に選択した支払い方法を見直すことが、訂正を減らすための運用です。
通信が弱い場所で反応が遅くなる点も不満として挙げています。移動販売では、出店先ごとの電波状況もPOSレジ選びの判断材料になります。
サポートの利用経験はなく、総合満足度は8点
編集部:トラブル時にサポートへ問い合わせたことはありますか。
店主 五十嵐さん:これまでサポートを利用した経験はありません。
支払い方法の入力ミスや通信の遅れは経験しましたが、問い合わせが必要になるほどの問題には至らなかったそうです。
今後、自分では解決できない問題が起きた場合はサポートを利用したいと考えています。会計、分析、在庫管理、会計ソフト連携を踏まえた総合満足度は10点満点中8点です。
Airレジが向く個人店と、ほかのPOSレジも比較したい店舗
五十嵐さんは、Airレジを幅広い業種で使えると感じています。特に個人店や、キッチンカーのように設置場所が限られる店舗へ勧めています。
個人店や継続してイベント出店する店舗に向いている
編集部:Airレジは、どのような店舗に向いていると思いますか。
店主 五十嵐さん:多くの業種で使えると思いますが、特に個人経営の店舗は検討してみるとよいと感じています。
フリーマーケットなどのイベント時だけ営業する場合も、1回限りではなく継続して出店する計画があれば、導入を考えてもよいとの意見です。
茶吧(TEA BAR)誠では、据え置き型レジを置けない車内でiPadをレジとして活用しています。持ち運べるPOSレジを探している店舗は、通信環境と必要な周辺機器を確認し、Airレジを候補にしてみましょう。
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会計件数が多く、速さを最優先する小売店は比較したい
編集部:反対に、Airレジが向きにくいと感じる店舗はありますか。
店主 五十嵐さん:操作や画面は分かりやすい一方、頻繁に会計が発生し、速さを求められる小売店では導入が難しいかもしれません。
1日の会計件数や1件あたりの操作数を確かめ、混雑時にも必要な速さで会計できるかを比べた方がよいと考えています。
通信が不安定な場所で営業する店舗も、電波が弱い場合の反応と会計データの扱いを試してから選ぶとよいでしょう。
導入前に複数のPOSレジを比べ、自店に合うものを選びたい
編集部:Airレジを導入する前の自分へ、どのような助言をしますか。
店主 五十嵐さん:現在のAirレジには満足していますが、ほかのPOSレジとも比較してから選ぶことが大切だと伝えたいです。
開業まで時間がなく、Airレジ以外は検討しませんでした。別のサービスの方が自店に合っていた可能性もあるため、時間に余裕があれば比較した方がよかったと振り返っています。
キッチンカーでは、レジを置ける広さ、出店先の通信状況、会計件数、使いたい管理機能を候補ごとに照らし合わせると選びやすくなります。
初期設定と商品登録にも時間がかかるため、開業日から逆算し、登録作業を進める期間も含めて検討しましょう。
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まとめ:Airレジを初期費用0円で導入し、1会計約10秒短縮

茶吧(TEA BAR)誠は、2022年5月の開業時からAirレジを利用しています。手持ちのiPadを使い、初期費用0円、月額無料で導入しました。
商品をタップすると合計額が表示され、1会計あたり約10秒短縮しています。日別・月別・年度別の売上、販売数と連動する在庫、会計ソフトへ送った売上データも店舗運営に役立てています。
一方、山間部では通信に時間がかかることがあり、支払い方法の入力ミスは取引の取消と再入力が必要でした。五十嵐さんによる総合満足度は8点です。
茶吧(TEA BAR)誠と同じように、限られた場所へiPadを設置し、会計から売上・在庫管理までまとめたい店舗は、出店先の通信環境や必要な周辺機器を確認したうえでAirレジの導入を検討してみるのがおすすめです。

