POSレジを選ぶとき、つい「初期費用の安さ」や「機能の多さ」に目が向きがちです。けれど、ランチのピークにレジが止まってしまったら、その損失は月額料金の差をあっという間に飲み込んでしまいます。
DX事業部 副事業部長の向井智朗氏と、企画開発本部 デジタルマーケティング部 WEBプロモーション課長の秋山奈穂子氏に、じっくりとお話を伺いました。インタビューには、主に向井氏にお答えいただいております。
USENレジの特徴からサポート体制、他社との違い、そして「導入前に整理しておくべきこと」まで、店舗オーナーが本当に知りたいポイントを掘り下げます。
目次
そもそもUSENレジは、どんな店舗に選ばれている?
まずは、USENレジがどんな店舗に選ばれ、何が評価されているのかを伺いました。
── USENレジは、どのような店舗に選ばれることが多いですか?
向井氏:レジのフリーズや故障が売上の致命傷になりかねない繁忙店や、深夜・土日も営業していて、稼働の安定性とトラブル時の対応力を最優先する店舗に選ばれる傾向があります。
POSレジ単体ではなく、Wi-FiやBGMといった店舗インフラをまとめてUSENに任せたいオーナーからの支持も厚いです。
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── 飲食店向けPOSレジとして、特に見てほしい特徴は?
向井氏:最大の特徴は、iPadのような汎用タブレットではなく、Windows IoT Enterpriseを搭載した「業務専用ハードウェア」を採用している点です。OSアップデートによる突発的な不具合が起きた際も、TeamViewerによる遠隔サポートで対応できます。
スタッフの操作画面は多言語に切り替えられるため、外国人スタッフでも使いやすいのも特徴です。

業務専用ハードウェアを採用したUSENレジ本体を取材時に確認【StorePro編集部撮影】
── 小規模店舗と複数店舗で、使われ方に違いはありますか?
向井氏:小規模店舗では、日々の売上管理や、ハンディ・モバイルオーダー連携による「少人数でのオペレーション効率化」が主な目的です。
複数店舗では、クラウド上の「統括管理・分析」機能で全店舗の売上をリアルタイムに一元管理したり、「店舗グループ設定」でエリアや業態別に分析・管理したりと、使い方が広がります。
USENレジはどんな業種・規模で使われている?|累計約42,000店舗
利用の広がりについても伺いました。
── 主にどのような業種、店舗規模で利用されていますか?
向井氏:居酒屋・カフェ・レストラン・ラーメン店などの飲食店全般に加え、美容室・サロン、小売店、治療院まで幅広く利用されています。
中規模〜チェーン店を中心に個人経営の店舗まで、累計約42,000店舗(USENレジシリーズ合計)の導入実績があります。
── 同じ飲食店でも、業態によって使われ方は違いますか?
向井氏:業態ごとに主役になる機能が変わってきます。具体的には次のとおりです。
| 業態 | 主な使われ方 |
| 居酒屋 | モバイルオーダーと連携し、お客様のスマホから直接注文。スタッフの往復を減らし、追加注文を促して客単価を上げる使い方が主流です。 |
| レストラン(ダイニング) | ハンディやタブレットオーダーで、コース料理の提供順・時間や、テーブルごとの客単価の進捗を細かく管理します。 |
| カフェ | キャッシュオンスタイルの店舗では、テーブルを使わず会計できる「即会計」モードや、呼び出しシステムとの連携が活躍します。 |
── 美容サロンや小売店では、飲食店とどこが違いますか?
向井氏:USENレジは業種ごとに専用アプリとして作り込まれているため、機能が大きく異なります。
| 業種 | 主な機能 |
| 美容サロン (USENレジ TAB BEAUTY) |
外部予約サイトの一元管理、施術前後の写真を残せる「電子カルテ」、スタイリストごとの指名/フリー売上の自動集計などが中心です。 |
| 小売店 (USENレジ TAB STORE) |
色・サイズ(SKU)単位の在庫管理、バーコードでの棚卸し、インバウンド向けの免税販売対応、ECサイトとの在庫連動などが活用されます。 |
USENレジの導入前の不安と、その答え
導入を考える店舗が抱く疑問と、現場でのつまずきについても伺いました。
── 導入前の店舗からは、どのような質問が多いですか?
向井氏:「自店の業態に合うか」「便利そうだがコストはいくらか」「操作は難しくないか」といった相談が中心です。
「既存のプリンターは流用できるか」「ネット環境はどうすればよいか」といった設備面の質問も多く寄せられます。
── 開業前の店舗と、乗り換え店舗で相談内容は違いますか?
向井氏:開業前は、初期費用を抑える「初期費用0円プラン(リースやクレジット活用)」やIT導入補助金、店舗インフラを一括で整える「開業おまかせプラン」の相談が多めです。
既存レジからの乗り換えでは、「よくフリーズする」「サポートが遅い」といった不満の解消や、決済端末・オーダーシステムとのスムーズな連動に焦点が当たります。
── 導入後に評価されやすい機能やサポートは?
向井氏:最も評価されるのは、24時間365日の有人電話サポートと、自社エンジニアによる駆けつけ保守がもたらす安心感です。
加えて、自動釣銭機や決済端末とのスムーズな連携でレジ締め時間が大きく短縮された点、面倒な初期設定を丸ごと任せられた点も高く評価されています。
── 初期設定やメニュー登録で、店舗がつまずくことは?
向井氏:数百点に及ぶメニュー登録(商品マスタ作成)や設置工事、LAN配線といった面倒な初期設定は、すべてUSENの専門スタッフが代行します。そのため、店舗側が設定作業でつまずく心配はほぼありません。
── スタッフ教育や現場への定着で意識すべきことは?
向井氏:オープン前に、USENスタッフによる操作トレーニングが標準で行われます。さらに、オフラインで注文・会計・伝票印刷を練習できる「トレーニングモード(練習モード)」を搭載しています。
お客様がいない隙間時間に新人教育をシミュレーションでき、現場へのスムーズな定着につながります。
導入前に整理しておくとよいのは、「現在のオペレーション課題」と「ピーク時の状況」です。最適な機器構成(ハンディの台数や自動釣銭機の要否など)の提案がスムーズになります。なお、USENレジの稼働にはインターネット環境(光回線+プロバイダー)が必須です。

USENレジの操作方法と周辺機器との連携について、向井氏から実機で説明を受けた【StorePro編集部撮影】
USENレジの全国約140拠点の“自社”サポート
USENレジのサポート体制についても伺いました。
── 導入前・導入時・導入後で、どんな支援が受けられますか?
向井氏:フェーズごとに、次のような支援が用意されています。
| フェーズ | 支援内容 |
| 導入前 | 専任担当者によるヒアリングと店舗に合わせたプラン提案、デモ体験やショールーム見学、IT導入補助金の申請サポート。 |
| 導入時 | 機器の設置工事、初期メニュー設定、スタッフへのトレーニングまで、自社エンジニアが店舗を訪問して伴走。 |
| 導入後 | 24時間365日のコールセンター受付(深夜帯は受付のみ)、遠隔でのリアルタイム監視サポート、トラブル時の全国駆けつけ保守。 |
── 初期設定や操作トレーニングは、どこまで対応してもらえる?
向井氏:機材の手配・設置工事、商品マスタ(メニュー)の登録から、スタッフ全員への操作レクチャーまで、店舗が営業を開始できる状態になるまでフルサポートで対応します。店舗側がマニュアルを読みながら自力で設定する必要はありません。
── トラブル時の保守体制で、店舗が知っておくべきことは?
向井氏:USENレジのサポートは、外部の協力会社への委託ではなく、全国約140拠点に在籍する「自社のフィールドエンジニア」が対応します。
「委託ではなく、自社エンジニアが対応するから、たらい回しがない」体制です。電話のリモート操作で解決しない物理的な故障時にも、最短ルートで店舗へ駆けつけられます。
USENレジは他社と比べてどう?|「安さ」の裏側を見る
検討中の店舗が気にする「他社との違い」についても伺いました。
── 他社POSレジと比較されるとき、店舗は何を見ている?
向井氏:「初期費用や月額費用の安さ」だけでなく、「ハードウェアが専用機か汎用タブレットか(稼働の安定性)」「トラブル時にすぐ電話が繋がり、現地まで駆けつけてくれるか(サポートの質)」「設定を任せられるか、自分でやる必要があるか(導入の手間)」を、総合的に比較しています。
── 価格だけで比較すると見落としやすい点は?
向井氏:「無料プラン」を謳うサービスは一見安く見えますが、機器の設定・配線・トラブル対応をすべて自力で行う必要があり、結果的に見えない人件費や営業機会の損失につながることがあります。
USENレジの料金には、365日対応の有人サポートや駆けつけ保守、専用ハードウェアの安定性といった「運用を止めないための費用」が含まれています。
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── 向いている店舗、向いていない可能性がある店舗は?
向井氏:具体的には次のとおりです。
| 区分 | 該当する店舗の傾向 |
| 向いている店舗 | ピーク時にレジが止まると致命傷になる店舗、IT設定が苦手でインフラ手配も含めてすべてプロに任せたいオーナー、サポート体制を最優先する中規模店やチェーン店。 |
| 向いていない可能性がある店舗 | 初期・月額費用を「完全無料(0円)」に抑えたいコスト最優先の店舗や、手持ちのiPadで最低限の計算機機能だけ使えればよい小規模店舗には、オーバースペックになる場合があります。 |
決済もまとめる「USEN PAY」

カード・電子マネー・QRコード決済に対応するUSEN PAYの実機を取材時に確認【StorePro編集部撮影】
レジと並んで話題にのぼったのが、決済端末のUSEN PAYです。
── USEN PAYは、どのような店舗に選ばれる?
向井氏:カード決済・電子マネー・QRコード決済など、約70ブランドの決済手段を1台に集約したい店舗に選ばれています。

画像引用元:USEN PAY
Visa/Mastercardの決済手数料率が2.99%(取材時点)と低めに設定され、レシートロール紙などの周辺機器も標準装備。手軽かつお得にキャッシュレスを導入したい店舗に人気です。
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── USENレジと組み合わせる利点は?
向井氏:USENレジの会計金額がUSEN PAYの端末に自動で連動するため、金額の二重入力が不要になります。お客様を待たせないスピーディーな会計が可能になり、打ち間違いなどのヒューマンエラーも防げます。
レジと決済端末のサポート窓口が一つにまとまる点も、利点のひとつです。
── 決済端末を選ぶときのチェックポイントは?
向井氏:「対応ブランド数」はもちろん、「各ブランドの決済手数料率(例:Visa/Mastercardは2.99%、いずれも要問い合わせで最新確認)」「振込手数料や入金サイクル(翌日入金の有無など)」「POSレジと自動連動できるか」、そして機器故障時の「無償交換など手厚い保守サポートがあるか」を確認しておくことが重要です。
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行列を捌く「USEN Ticket & Pay」

USEN Ticket & Payの券売機・セルフ精算機をUSEN SQUARE NEXTで確認【StorePro編集部撮影】
最後に、ファストフード業態で活躍するセルフオーダー端末、USEN Ticket & Payについて伺いました。
── どのような業態に向いていますか?
向井氏:ラーメン店や定食屋などのファストフード業態、ランチの行列・混雑を解消したい店舗、テイクアウトとイートインの動線を分けたい店舗など、少人数で回転率を高めたい業態に向いています。
── 券売機として使う場合と、セルフ精算機として使う場合で目的は変わる?
向井氏:具体的には次のとおりです。
| 使い方 | 目的 |
| 券売機(前払い・無人注文) | 注文から会計までを機械に任せ、ホールスタッフの業務を削減。「省人化」と「ピーク時の列捌き(回転率アップ)」が主な目的です。 |
| セルフ精算機(後払い) | オーダーはスタッフやタブレットが取り、会計だけをお客様自身に。金銭授受のミス防止や衛生面の向上、レジ締め作業の時間短縮が狙いです。 |
── レジやキッチン機器との連携では、どんな運用ができる?
向井氏:厨房のキッチンプリンターやキッチンディスプレイと連携すれば、お客様が食券を購入した瞬間に厨房へオーダーが自動伝達され、スムーズに調理を開始できます。
店内のデジタルサイネージ(メニューボード)と連携すれば、券売機に並んでいる間にメニューを選べるようになり、さらなる回転率アップが図れます。
これからUSENを検討する店舗へ|最初に整理しておくべきこと
締めくくりに、これからPOSレジを検討する店舗へのアドバイスを伺いました。
── 最初に何を整理しておくとよいですか?
向井氏:まずは「レジ前で行列ができる」「オーダーミスが多い」「棚卸し・在庫管理が大変」など、現在のオペレーションにおける最大の課題を整理することです。
そして自店が「飲食店」「美容サロン」「小売店」「治療院」のどの業態か(業種で最適なアプリが変わるため)、ピーク時の状況(テーブル数やスタッフ数)を明確にしておくと、最適な提案につながります。
── 商談前に確認しておくべき情報は?
向井氏:すでに使っている予約サイトや会計システムがあれば、それらとの連携が必要かをUSENの担当営業に伝えてください。既存のレシートプリンターやドロアを流用したい場合は、型番を控えておくと動作可否の確認がスムーズです。
USENレジの稼働にはインターネット環境(光回線+プロバイダー)が必須なので、通信環境も確認しておきましょう。
── ショールームでは、どこを重点的に見るとよい?
向井氏:カタログでは分からない「直感的な操作性(画面の使いやすさ)」や、専用ハードウェアならではの「機器の堅牢性」を、実際に触って確かめられます。
さらに、USENレジと自動釣銭機・ハンディ・USEN PAY(決済端末)がどうシームレスに連動して会計が完了するのか、一連の連携フローを確認できます。

USENレジ、自動釣銭機、USEN PAYが連動する会計フローを実機で体験【StorePro編集部撮影】
まとめ|“止まらない安心”という価値
今回のインタビューを通して見えてきたのは、USENレジが「機能の多さ」以上に「運用を止めないこと」に価値を置いている姿勢です。iPadではなく業務専用ハードウェアを採用し、全国約140拠点の自社エンジニアが駆けつける、その設計思想が「ピーク時にレジが止まる」という最悪の事態を避けています。
累計約42,000店舗という実績や、決済(USEN PAY)・セルフオーダー(USEN Ticket & Pay)との連携も、根っこにあるのは同じ思想でした。
もちろん「完全0円で最低限使えればよい」という店舗にはオーバースペックになる可能性もある、と向井氏は率直に話していました。
価格や導入事例など、より詳しい情報は資料にまとめられており、気になる点があれば以下から問い合わせできます。
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