「同じPOSレジでも、飲食店とネットカフェではまったく違う機能が必要なのでは?」。そんな疑問を抱えながら、東京都新宿区にあるバルテックのショールームを訪ねました。
同社が展開する「FreePOS」は、業種ごとに中身のソフトウェアを丸ごと入れ替える設計が特徴で、飲食店向けの「ビショク(BeSHOKU)」や小売店向けの「リテラ(ReTELA)」、美容サロン向けの「ビサロ(BeSALO)」などが用意されています。
ネットカフェやカラオケといったアミューズメント施設向けの専用ソフトもあり、幅広い業種へ対応できるのが特徴です。
今回は、業種別のレジ画面から管理画面、さらにAIカメラや顔認証システムとの連携まで、実機を操作していただきながらお話をうかがいました。
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目次
バルテックのショールームを訪ねて

バルテック本社ショールームを訪問【2026年8月19日、StorePro編集部撮影】
今回訪れたのは、東京都新宿区にあるバルテックのショールームです。
バルテックは1993年設立、ICT機器やソフトウェアの開発・製造を手がける企業です(出典:バルテック公式サイト)。
POSレジ「FreePOS」のほか、クラウド電話「MOT/TEL」など店舗・企業向けのシステムを幅広く展開しているのが特徴です。
案内いただいたのは広報室・小池氏と営業担当・金子氏
案内してくださったのは、広報室の小池氏と、グループ会社である株式会社バルテックITソリューションズ 営業担当の金子氏のお二人です。
バルテックITソリューションズは2012年設立で、SI事業を担っています(出典:バルテック公式サイト)。

FreePOS端末や業種別製品が並ぶショールーム内を取材【StorePro編集部撮影】
業種ごとに姿を変えるPOSレジシステム「FreePOS」
まずうかがったのは、FreePOSがどのような業種、店舗規模で導入されているかについてです。
飲食店・美容サロンが中心
金子氏によると、飲食店やサロン、美容クリニックのほか、小売店、カラオケ・ネットカフェなどのアミューズメント施設まで、幅広い業種で利用されているとのことでした。
その中でも多いのは、飲食店と美容サロンだといいます。
ビショク・リテラ・ビサロ|業種別に中身のソフトを入れ替える
小池氏は、FreePOSの特徴として「ビショク」「リテラ」「ビサロ」という3つのソフトウェアを挙げました。
中身のソフトウェアを業種向けに入れ替える仕組みで、それぞれ次のように使い分けられています。
| ソフト名 | 対象業種 |
| ビショク(BeSHOKU) | 飲食店向け |
| リテラ(ReTELA) | 小売店向け |
| ビサロ(BeSALO) | 美容サロン向け |
金子氏によると、ネットカフェなどのアミューズメント施設向けには、これら3つとは別に専用のソフトウェアが用意されているそうです。

飲食店向けビショク、小売店向けリテラ、美容サロン向けビサロの3種類をショールームで確認【StorePro編集部撮影】
導入の決め手は「価格」から「カスタマイズ性」へ
導入の決め手について尋ねると、金子氏は次のように振り返りました。
「一昔前は価格帯がお手頃だったので選んでいただけるケースが多かったのですが、ここ最近は標準仕様からのカスタマイズをご要望いただくケースが増えています」
小池氏によると、自社に開発チームを持つことで、顧客ごとの要望に応じた独自機能の追加に対応できる点が、他社との差別化要因になっているとのことです(カスタマイズ対応は別途料金)。
カスタマイズの実例|申し込みから予約・会計までを一本化
具体的な事例として金子氏が挙げたのが、痩身エステサロン向けのシステムです。
Webの体験申し込みフォームから寄せられた情報がコールセンターへ流れ、コールセンターで予約を確定すると、ビサロの予約表にそのまま反映される仕組みを構築したといいます。
申し込みから予約、施術・会計までを一つながりで管理できる点は、同社の強みだと小池氏は説明していました。
実機デモ①|飲食・小売のレジ画面を操作してもらう
ここからは、実際にレジ画面を操作しながら見せていただいた内容です。

FreePOSの実機操作とバーコードリーダーをショールームで確認【StorePro編集部撮影】
飲食店向け|座席への配置から注文登録まで
飲食店向けの画面では、来店した客を座席へ配置し、そこへ注文を登録していく流れを確認しました。
座席のレイアウトは店舗ごとに設定し、座席と紐づけない運用にもできるとのことです。

飲食店向けビショクでは、店舗の座席配置に合わせて注文を登録できる【StorePro編集部撮影】
時間帯別メニュー・食べ放題プランにも対応
メニュー登録の際に「ランチ用」「ディナー用」といった形で分けて登録しておくと、時間帯に応じたメニューの切り替えができるようです。
食べ放題・飲み放題用のメニューも作成できるとのことでした。
スマートフォン、タブレットによるテーブルオーダーにも対応しています。
小売店向け|バーコード読み取りから会計まで
小売業向けの画面では、バーコードリーダーで商品を読み取り、会計する一連の流れを見せていただきました。
読み取った商品が画面に並び、会計するとレシートが発行される、基本的な流れです。

小売店向けリテラで、商品を読み取って会計する流れを実機で確認【StorePro編集部撮影】
実機デモ②|ネットカフェ・カラオケ向けの時間制運用
続いて、ネットカフェ・カラオケ向けの画面も見せていただきました。飲食・小売とは、画面の作りが大きく異なります。
部屋の選択から入店処理、会員証との連携
来店客がいる場合は部屋(座席)を選択して入店処理を行い、利用するプランを選びます。
会員の場合は会員証のバーコードを読み取ることで顧客情報と連携できるとのことでした。会員名からの検索で呼び出すこともできます。
先払い・後払いはプランごとに設定でき、先払いのプランでは入店の時点で会計が完了する仕組みです。

ネットカフェ向けFreePOSで、会員情報を検索して入店処理する画面【StorePro編集部撮影】
延長料金の自動計算と「時間超過」の可視化
時間制のため、利用時間に応じて延長料金が自動で計算されます。
利用時間を超過すると該当する部屋の表示が赤くなり、一目で分かるようになっていました。
退店後は「掃除中」ステータスへ
退店処理を行うと、その部屋のステータスは「掃除中」に切り替わります。
清掃が終わった部屋は手動で空室に戻す運用で、利用不可にする理由を選んで設定することもできるとのことでした。
管理画面でできること|商品登録・売上確認・勤怠
レジ本体の操作に続いて、管理画面についても見せていただきました。
商品・プラン登録は管理画面から遠隔で
商品やプランの登録は、管理画面から名前や金額などを入力する形で行います。
登録した商品は登録順に一覧へ反映され、個別に内容を変更できる仕組みです。
店舗側の担当者がパソコンで登録した内容が、レジ側の画面にそのまま反映されるとのことでした。

FreePOSの管理画面で、商品名や金額などを登録する商品マスタ画面【StorePro編集部撮影】
売上・顧客データの確認
売上や顧客データも管理画面から確認できるようです。
なお、ネットカフェ向けソフトの場合、顧客情報は管理画面ではなくレジ側で登録すると、管理画面の一覧に反映される仕様だとご説明いただきました。
POSレジ上で出退勤の打刻も
勤怠管理については、ネットカフェや美容サロン、飲食店向けに対応しており、POSレジ上で出退勤の打刻ができるといいます。
スタッフを登録し、勤務日や時間を管理する機能もあるとのことでした。
POSレジの外側|AIカメラと顔認証システム
ショールームには、POSレジ以外の展示も並んでいました。ここでは、AIカメラと顔認証システムについて説明を受けています。
AIカメラ|人流解析とブラックリスト検知
小池氏によると、AIカメラは人の流れを解析する機能を持ち、店舗レイアウトの最適化に活用できるとのことです。
来店者数のカウントや、年代・性別などの属性分析も可能なため、例として「アミューズメント施設で来店客がプリクラやクレーンゲームへどのように移動するかを分析し、機器の配置を見直す」といった提案をご紹介いただきました。
あらかじめ登録した人物が来店した際にアラートを鳴らす、ブラックリスト機能も備えているようです。

AIカメラの実機と人物検知画面をショールームで確認【StorePro編集部撮影】
顔認証|勤怠打刻から無人店舗運営まで
顔認証は、出退勤のタイムカードとしても利用し、給与データと連携させられるといいます。
さらに、顔認証とPOSを連動させて顔認証決済も可能。(カスタマイズ)
実際に自社で運営している無人店舗で顔認証による入店・決済の運用を行っているため、無人店舗の運営を検討されている方にも対応できるそうです。
無人店舗V’s coco https://vs-coco.com/

顔認証端末が来訪者の顔を検知する様子を実機で確認【StorePro編集部撮影】
導入の流れとサポート体制
契約から稼働開始までの流れ
打ち合わせを重ねたのち契約に至ると、設置工事、操作方法の案内を経て稼働開始となるとのことです。
事前準備として、メニューや商品、施術メニューといったマスタ情報の用意を依頼しているといいます。ヒアリングシートを使って必要な情報を集める運用とのことでした。
操作方法のレクチャーは、基本的に現地訪問で行っているそうです。
導入前によくある質問は「集計機能」
金子氏によると、美容サロン向けの「ビサロ」を検討している顧客からは、スタッフの施術数や指名数といった、インセンティブ計算に関わる集計機能についての質問が多いといいます。
こうした集計機能は標準搭載とのことでした。
導入後の問い合わせは「締め処理」と「マスタ変更」
導入後については、閉店処理(締め処理)のやり方や、管理画面での商品マスタの設定変更方法に関する問い合わせが比較的多いとのことです。
初期設定は同社が行うものの、その後に店舗側でメニュー内容を変更する場面で質問が寄せられやすいと、小池氏は説明していました。
遠隔操作で画面を共有しながらサポート
電話で完結する内容は電話で対応し、画面操作が必要な場合は遠隔操作で画面を共有しながら案内しているといいます。
小池氏によると、慣れるまでは何度か問い合わせが入るものの、一度操作を覚えてしまえば難しくはないとのことでした。
導入後も営業担当が定期的に顧客を訪問し、利用状況の確認や他の商材の提案を行っているそうです。
主力はPOSレジではなく電話通信|MOT/TELとの連携
同社の主力事業は、クラウド電話「MOT/TEL」を中心とした電話通信システムだと、小池氏は説明していました。
スマートフォンを会社のビジネスフォンとして使える仕組みが、その中核とのことです。
この技術を応用し、コールセンターの受付システムや、ホテル客室電話のスマートフォン化など、複数のソリューションを展開しているといいます。
POSレジと電話システムを連携できる点も、他社にはない強みだと語っていました。
ショールームには、食券・入場券向けの券売機や、タブレットで施術内容を記録できる電子カルテなども並んでおり、POSレジ以外の周辺製品も幅広く扱っていることがうかがえました。

MOT/PBXや電話機など、MOT/TEL関連の電話通信製品を展示するブース【StorePro編集部撮影】
まとめ|業種特化とカスタマイズ性が生む複合提案力
今回の訪問で見えてきたのは、飲食・小売・サロン・アミューズメントといった業種ごとに専用ソフトを使い分けながら、必要に応じて個社ごとのカスタマイズにも対応する体制です。
レジ画面も、業種によって作りが大きく異なり、ネットカフェ向けでは時間制課金や部屋のステータス管理といった特定の業態でなければ使わない機能が並んでいました。
AIカメラや顔認証、電話通信システムとの連携など、POSレジ単体にとどまらない複合的な提案ができる点も、同社の特徴として挙げられます。
価格に加えて、自社の課題に合わせた柔軟な対応を重視する店舗にとっては、比較検討の材料になります。
より詳しい情報が気になる方は、以下から問い合わせできますので、ぜひ一度ご覧ください。
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