神奈川県川崎市中原区にあるもつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店では、オープン時からPOSレジにダイニー、キャッシュレス決済端末にJMSおまかせサービスのJT-VT10を導入しています。
同店は、席数29席、総スタッフ8人、レジ1台で運営する居酒屋です。1日の会計件数は10〜30件程度、客単価は1,000〜2,999円。モバイルオーダー、ハンディ、テーブル管理、売上管理、LINEクーポンなどを日常的に使いながら、少人数でも店舗を回しやすい体制を整えています。
ダイニー導入後、会計時間は約3分から30秒へ、締め作業は約1時間から15分へ短縮されました。さらに、手書き伝票時代に発生していた注文ミスやレジ差額も大きく減っています。
今回は、もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店の店長 大木様に、ダイニーとJMSおまかせサービスを導入した理由、実際の使い方、導入後に変わったこと、使って分かった注意点を伺いました。
目次
- 取材した店舗:もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店
- 導入前は、注文入力・会計・伝票管理に時間がかかっていた
- Airレジやposcubeなども比較し、最終的にダイニーを導入
- 普段の会計は、ダイニーのPOSレジとJMSおまかせサービスで進めている
- レジ周りは壁際に集約し、支払い方法が見えやすい配置にしている
- 導入時に大変だったのは、全商品の画像登録
- 開店前は開始ボタン、閉店後は現金確認と日計印刷で締める
- 混雑時も処理はおおむねスムーズだが、通信環境には注意が必要
- スタッフ教育はしやすく、若いスタッフなら1時間ほどで使える
- よく使う機能は、LINEクーポン、顧客情報、売上速報
- 使ってよかった点は、人件費削減、締め作業の効率化、注文ミスの減少
- 数字で見る導入後の変化
- 不満点はネットワークエラー。注文と会計が止まるリスクがある
- ダイニーが向いている店舗、向いていない可能性がある店舗
- JMSおまかせサービスは、支払い方法の幅を広げる役割
- 導入前に準備しておくべきこと
- まとめ:ダイニーは、注文と会計を効率化しながら接客の質も高めたい飲食店に向いている
取材した店舗:もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店

もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店は、もつ煮込みを看板メニューにした居酒屋です。味噌、醤油、カレー、デミグラス、塩の5種類のもつ煮込みを提供しており、味付けごとにモツの種類や部位を使い分けています。

大木様によると、同店では同じベースの味を変えているのではなく、煮込みの味に合わせて肉質や部位を選び、個別に仕込んでいるそうです。もつ煮込みに加えて、臭みの少ないモツを使った串焼きや一品料理もそろえています。
武蔵小杉一番街店は、食事利用から週末の家族連れまで幅広い客層が訪れる、カジュアルな大衆酒場です。施設内でのはしご利用もしやすく、昼飲みや日常使いにも対応しています。
- 店舗名:もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店
- 所在地:神奈川県川崎市中原区
- 業種:飲食店、居酒屋
- 店舗規模:29席、総スタッフ8人、レジ1台
- 1日の会計件数:10〜30件程度
- 客単価の目安:1,000〜2,999円
- 導入しているPOSレジ:ダイニー
- 導入している決済端末:JMSおまかせサービス
- 導入時期:2022年5月22日のオープン時
- POSレジ・決済端末への評価:10/10
店舗情報は、もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店のInstagramから確認できます。
導入前は、注文入力・会計・伝票管理に時間がかかっていた
編集部:ダイニーを導入する前は、レジや注文まわりでどのような課題がありましたか。
大木様:以前は紙の伝票や手動入力を中心に運用していました。注文をハンディに通すために、スタッフがメニューの略称やコードを覚える必要があり、新人スタッフが一人で動けるようになるまで時間がかかっていました。
会計時も、お客様から声をかけられてからレジに注文内容を手入力していたため、複数組が同時に退店する時間帯はレジ前が混雑しやすかったです。
導入前は、新人教育、ピークタイムの会計待ち、紙伝票の管理が大きな負担になっていました。日々の売上を振り返るために、大量の紙伝票を日付や順番ごとに並べて保管する必要もあり、作業時間だけでなく保管場所の問題もありました。
Airレジやposcubeなども比較し、最終的にダイニーを導入
編集部:ダイニー以外に比較したPOSレジはありましたか。
大木様:候補としては、Airレジ、poscube、K1くんなどを比較しました。最終的には、出店している商業施設やビル側の規定もあり、指定のダイニーを導入する形になりました。

ダイニー
ただ、単に指定されたから導入したというより、ダイニーの機能自体にも魅力を感じました。特に、LINEと連携したリピーター集客やクーポン配信機能は、売上づくりに直結しやすいと感じました。

大木様が魅力を感じたのは、レジ機能だけでなく、LINE連携や顧客情報を活用して再来店につなげられる点です。会計時にお客様から満足度やレビューを受け取れる仕組みもあり、接客改善やスタッフのモチベーション向上に活かせると感じたそうです。
普段の会計は、ダイニーのPOSレジとJMSおまかせサービスで進めている
編集部:普段の会計では、POSレジと決済端末をどのように使っていますか。
大木様:まず、入店時にPOSレジで座席を立ち上げます。案内時にモバイルオーダーの説明をしつつ、最初の注文はスタッフがハンディ端末を使い、座席と商品を紐づけて登録しています。
追加注文は、お客様によるセルフオーダーと、スタッフへの口頭注文を併用しています。退店時は、お席で会計処理を始めてから、レジカウンターで決済する流れです。

注文はダイニーで座席と商品を紐づけ、決済はJMSおまかせサービスで現金、クレジットカード、QRコード決済、交通系ICに対応しています。決済後はレシートを発行して会計完了です。
レジ周りは壁際に集約し、支払い方法が見えやすい配置にしている
レジ台は壁際に配置されています。台上にはダイニーの管理画面と会計画面を開いたiPadが置かれ、スタッフはレジ前に立って画面を操作します。

iPadの右手前にはエプソン製のレシートプリンター、その手前にはお客様側を向いたマルチ決済端末があります。スタッフの操作画面はお客様から見えにくい位置ですが、決済端末やレジ台下部の対応ブランド一覧は見やすくなっています。
お客様から支払い方法が一目で分かるため、Visa、交通系IC、QRコード決済などの案内がスムーズです。会計依頼が入るとスタッフがレジ正面に立ち、お客様の横で決済を案内し、そのままお見送りまで進める動線になっています。
導入時に大変だったのは、全商品の画像登録
編集部:導入時に大変だったことはありますか。
大木様:一番大変だったのは商品登録です。メニュー登録自体は必須項目だけでも可能ですが、お客様のスマートフォン画面に写真が表示されたほうが見栄えが良く、注文率にもつながると考えました。
そのため、全商品の画像を準備して入れ込む作業に時間がかかりました。後から入れ直すより、最初にきれいな写真をそろえて登録しておいたほうがよいと思います。
モバイルオーダーを前提にするなら、メニュー写真は最初から丁寧に準備したほうが注文されやすい画面を作れます。一方で、初期設定や周辺機器の接続、スタッフへの操作説明は、ダイニーの担当者が手厚くサポートしてくれたため、大きなトラブルなく進められたそうです。
開店前は開始ボタン、閉店後は現金確認と日計印刷で締める
編集部:開店前、営業中、閉店後はどのように使っていますか。
大木様:開店準備はシンプルで、タブレット画面から開始ボタンを押すだけです。営業中は、お客様から会計依頼を受けたら、スタッフがPOSレジで金額を最終確認し、希望された決済方法を選択します。
閉店後は、レジ内の現金を数えて金額を入力し、営業詳細の日計を印刷して1日ごとにファイリングしています。その日の売上データは、社内の共有スプレッドシートにも手入力し、客単価などを確認しています。
締め作業は以前の約1時間から約15分まで短縮され、紙のジャーナルを台紙に貼る作業も不要になりました。日計の確認と社内管理は残っていますが、閉店後の負担は大きく軽くなっています。
混雑時も処理はおおむねスムーズだが、通信環境には注意が必要
編集部:混雑時の使い勝手はいかがですか。
大木様:混雑時でも、システムの処理遅延やタイムラグはあまり気になりません。基本的にはスムーズに動いています。
ただ、ピークタイムの通信環境によっては、ごくまれに端末の反応が少し遅くなることがあります。忙しい時間帯はスタッフも焦りやすいため、似ているメニューを押し間違えるなど、操作ミスが起きることもあります。
ダイニーは混雑緩和に役立っている一方、クラウド型の仕組みだからこそ、ネットワーク環境の安定性が店舗運営を左右します。ネットワークエラーが起きると、注文が厨房に届かず、会計も進められなくなるため、ピークタイムには大きな混乱につながります。
スタッフ教育はしやすく、若いスタッフなら1時間ほどで使える
編集部:スタッフへの教えやすさはいかがですか。
大木様:操作はかなり直感的です。スマートフォンに慣れている若いスタッフであれば、1時間ほど説明すれば使えるようになる人が多いです。
専用マニュアルを作り込まなくても、現場で触りながら覚えられる仕様だと感じています。ただし、サイズ違いなど似ているオーダーがある場合は、画面上の配置や選択順が近いため、押し間違いに注意が必要です。
新人教育の負担は減ったものの、似たメニューやサイズ違いは、画面配置を見直してミスを防ぐ必要があります。飲食店で使う場合は、商品登録の段階でスタッフが迷わない並びにしておくことも大切です。
よく使う機能は、LINEクーポン、顧客情報、売上速報
編集部:日々よく使っている機能を教えてください。
大木様:よく使っているのは、LINEクーポン、顧客情報、売上速報の3つです。
LINEクーポンは日常的に配信しており、お客様の再来店につながっています。チラシも効果はありますが、LINEならこちらから無料で再来店のきっかけを作れる点が強いと感じています。

ダイニーは注文や会計を効率化するだけでなく、LINE連携を通じてリピーターづくりにも使われています。顧客情報画面では、来店回数や過去の注文履歴を確認できます。
たとえば、前回はこちらを頼まれましたね、といった声かけができるため、接客の質を上げるきっかけになります。半年前に来店したお客様でも、過去の注文履歴を見れば自然に会話を広げられるそうです。
売上速報機能も日々の管理に役立っています。ランチ終了時や営業終了時に売上が自動で届くため、現場にいなくても状況を把握できます。
使ってよかった点は、人件費削減、締め作業の効率化、注文ミスの減少
編集部:ダイニーを導入してよかった点を教えてください。
大木様:特によかったのは、人件費の削減、締め作業の効率化、オーダーミスの激減です。
モバイルオーダーによって注文を取りに行く業務が減ったため、少ないスタッフでも店を回しやすくなりました。注文を聞きに行く時間が減った分、料理提供や接客に時間を使えます。
モバイルオーダーで注文業務を減らし、空いた時間を接客に回せるようになったことが大きな変化です。以前は閉店後に紙のジャーナルを1枚ずつ台紙に貼る作業がありましたが、それも不要になりました。
手書き伝票と比べて、聞き間違いや書き間違いによる注文ミスもほぼなくなりました。お客様自身がスマートフォンで注文するため、調理や接客に集中しやすくなっています。
数字で見る導入後の変化
編集部:導入後の変化を数字で見ると、どのくらい変わりましたか。
大木様:会計時間は、以前の約3分から30秒ほどに短縮されました。締め作業も、以前は約1時間かかっていたものが、現在は15分ほどで終わります。
キャッシュレス比率は全体の8割程度です。レジ締め差額についても、以前はほぼ毎週のように発生していましたが、現在は月に1,000円以下に収まるようになりました。
会計時間、締め作業、レジ差額のすべてで、導入前より店舗運営の負担が軽くなっています。特に居酒屋のようにピークタイムがはっきりしている業態では、会計時間の短縮がレジ前の混雑緩和につながります。
不満点はネットワークエラー。注文と会計が止まるリスクがある
編集部:使って困った点や不満な点はありますか。
大木様:一番困っているのは、予期しないネットワークエラーです。クラウド型のシステムなので、ネット回線が一時的に途切れると、お客様からの注文が厨房に届かなくなることがあります。
さらに、レジでの会計処理も進められなくなります。ピークタイムに起きると、現場はかなりバタつきます。
ダイニーを導入する店舗は、POSレジの機能だけでなく、店内の通信環境も導入前に整えておく必要があります。実際に、締め作業のタイミングでネットワークエラーが起き、データが同期されず作業が進まなかったこともあったそうです。
一方で、サポート対応には満足しているとのことです。ネットワークエラー時に電話で問い合わせたところ、その日のうちにサポートスタッフが店舗まで駆けつけてくれました。
トラブル時に電話だけでなく店舗まで来て対応してくれた点は、導入後の安心感につながっています。クラウド型の不安は残るものの、サポート体制への評価は高いという回答でした。
ダイニーが向いている店舗、向いていない可能性がある店舗
ダイニーが向いている店舗
大木様は、ダイニーは客数をとにかく回す店舗よりも、接客を大切にしたい飲食店に向いていると話します。
モバイルオーダーで注文業務を減らし、その時間を丁寧な接客に回せるため、お客様との関係づくりを重視する店舗と相性が良いそうです。
ダイニーは、常連客を増やしたい飲食店や、LINE連携で再来店を促したい店舗に向いています。

画像引用元:ダイニー
来店履歴や注文履歴を見ながら接客できるため、単なる効率化ツールではなく、ファンづくりのための仕組みとして使えます。
導入前に慎重に検討したい店舗
一方で、提供スピードや回転率だけを最優先するファストフード店や大衆食堂のような店舗では、ダイニーの強みを活かしきれない可能性があります。
ネットワークのわずかな遅延も大きな問題になる現場や、接客でのコミュニケーションをほとんど必要としない効率特化型の店舗では、導入前に運用との相性を確認したほうがよいでしょう。
LINEを使った注文やリピーター施策が前提になるため、スマートフォン操作に不慣れなお客様が中心の店舗では注意が必要です。客層とシステムの相性を見極めることが、導入後のミスマッチを防ぐポイントになります。
JMSおまかせサービスは、支払い方法の幅を広げる役割
同店では、POSレジにダイニー、キャッシュレス決済端末にJMSおまかせサービスのJT-VT10を組み合わせています。

現金だけでなく、クレジットカード、QRコード決済、交通系ICに対応しており、キャッシュレス比率は全体の8割程度です。客単価1,000〜2,999円の居酒屋でも、キャッシュレス決済は日常的に使われています。
JMSおまかせサービスは、ダイニーの会計処理とあわせて、複数の決済方法をまとめて受け付ける役割を担っています。支払い方法を選びやすい配置にしておくことで、会計時の案内もスムーズになります。
導入前に準備しておくべきこと
編集部:これからダイニーを導入する店舗へ、事前に伝えておきたいことはありますか。
大木様:まず、店内のネットワーク環境を徹底的に強化しておくことです。クラウド型なので、回線が一時でも途切れると、注文も会計も止まってしまいます。
プロバイダの選定やルーターの配置など、通信環境への投資は惜しまないほうがよいと思います。もうひとつは、メニュー登録時に全商品の写真をきれいにそろえておくことです。
ダイニーを導入するなら、ネットワーク環境とメニュー写真の準備が導入後の使いやすさを大きく左右します。後から修正するより、最初から見やすい注文画面を作っておいたほうが、現場にもお客様にも使いやすい状態で始められます。
まとめ:ダイニーは、注文と会計を効率化しながら接客の質も高めたい飲食店に向いている
もつ煮込み専門店 沼田 武蔵小杉一番街店では、POSレジにダイニー、キャッシュレス決済端末にJMSおまかせサービスを導入しています。
導入後は、会計時間が約3分から30秒に短縮され、締め作業も約1時間から15分に短縮されました。モバイルオーダーによって注文伺いの負担が減り、スタッフは接客や料理提供に時間を使いやすくなっています。
ダイニーは、注文業務を減らしたいだけでなく、LINE連携や顧客情報を使ってリピーターを増やしたい飲食店に向いています。一方で、ネットワーク環境が不安定だと注文や会計が止まるリスクがあるため、導入前の通信環境づくりは欠かせません。
大木様は、ダイニーの導入について、単なるレジや注文のデジタル化ではなく、お店の価値を高めるための投資だと話します。お客様とのつながりを大切にし、常連客を増やしていきたい飲食店にとって、ダイニーは店舗運営の土台を支える選択肢になるでしょう。
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