京都府京都市東山区の蘇嶐窯株式会社では、2025年3月からPOSレジにAirレジ、キャッシュレス決済端末にAirペイを導入しています。
同店は、京焼・清水焼の青磁を手掛ける陶器店です。スタッフ数は5名、レジ台数は1台。1日の会計件数は10件未満、客単価は10,000円以上で、会計、売上管理、商品登録、在庫管理にAirレジを活用しています。
Airレジ導入後、1会計あたり約2分短縮され、会計ミスや入力ミス、レジ締め差額はほぼなくなりました。
キャッシュレス比率は全体の8割〜9割。観光地にある陶器店で、クレジットカードやQRコード決済を使うお客様も多く、AirレジとAirペイの連携が日々の会計を支えています。
今回は、蘇嶐窯スタッフの方に、AirレジとAirペイを導入した理由、実際の使い方、導入後に変わったこと、使って分かった注意点を伺いました。
目次
- 取材した店舗:京都府京都市東山区の蘇嶐窯株式会社
- Airレジ導入前は、紙の伝票と手書き管理に時間がかかっていた
- Squareやスマレジも比較し、最終的にAirレジを選んだ
- 普段の会計は、商品を選択してAirペイで決済する流れ
- レジ台の上にiPadを設置し、必要に応じて画面をお客様へ見せている
- 商品登録と在庫登録はスタッフにも任せられる
- よく使う機能は、注文入力・会計、売上・分析、商品管理
- 顧客管理はあまり使っていない
- 導入後は1会計あたり約2分短縮し、会計ミスもほぼなくなった
- 売上データと決済データをまとめて見られるようになった
- スタッフ教育は30分以内。口頭説明だけで引き継げた
- 困っている点は、Airペイ端末の接続応答が遅いこと
- AirレジとAirペイが向いている店舗、向いていない可能性がある店舗
- 導入前に準備しておきたいこと
- まとめ:Airレジは、紙管理から抜け出したい小規模な陶器店や雑貨店に向いている
Airレジ・Airペイの編集部の確認内容(タップで開く)
AirレジでStorePro編集部が実際に確認した内容
StorePro編集部では、iPadのAirレジアプリを実際に操作し、アカウント作成、注文入力、会計、点検・精算、顧客管理、売上管理、商品登録などを確認しています。店舗で使う基本画面や操作手順に加えて、初めて導入する人が迷いやすい設定画面や管理画面の見え方も確認しています。実際の使い方・操作手順を見る
AirペイでStorePro編集部が実際に確認した内容
StorePro編集部では、iPadのAirペイアプリとAirペイカードリーダーを実際に使い、アカウント開設、審査、機器の立ち上げ、接続、外観、会計画面、決済手順を確認しています。カードリーダーとiPadを組み合わせた際の操作感や、店舗で決済する際の画面遷移も確認しています。実際の使い方・操作手順を見る
取材した店舗:京都府京都市東山区の蘇嶐窯株式会社

蘇嶐窯は、京都・東山に工房を構える陶器ブランドです。
京焼・清水焼の青磁を手掛ける四代目の涌波蘇嶐さんと、福岡の小石原焼の窯元に生まれたまどかさん、夫婦二人の陶芸家によって運営されています。
蘇嶐窯の特徴は、京焼・清水焼の青磁と小石原焼の飛鉋を組み合わせた、独自の青磁飛鉋です。

顔料を生地に混ぜ込んだ練り込み青磁に、小石原焼の技法である飛鉋を施すことで、伝統的な青磁の気品と、現代の空間にもなじむモダンな表情を両立させています。
器だけでなく、土偶などをモチーフにした縄文シリーズやセラミックジュエリーも展開。伝統技法を土台にしながら、日々の暮らしに取り入れやすい作品を生み出しています。
- 店舗名:蘇嶐窯株式会社
- 所在地:京都府京都市東山区
- 業種:小売店、陶器店
- 店舗規模:スタッフ5名、レジ1台
- 1日の会計件数:10件未満
- 客単価の目安:10,000円以上
- 導入しているPOSレジ:Airレジ
- 導入している決済端末:Airペイ
- 導入時期:2025年3月
- POSレジ・決済端末への評価:9/10
店舗情報は、蘇嶐窯の公式サイトから確認できます。
Airレジ導入前は、紙の伝票と手書き管理に時間がかかっていた
編集部:Airレジを導入する前は、どのようなレジ運用をしていましたか。
蘇嶐窯スタッフ:導入前は、紙の伝票や手書きで管理していました。会計時には、商品をレジに持ってきていただいてから値札を確認し、電卓で合計金額を出していました。
手書きの領収書や紙の伝票管理もあり、会計まわりの作業に手間がかかっていました。
Airレジ導入前は、売上や在庫をリアルタイムで確認できず、日々の集計にも時間がかかっていました。
売上を確認するにも、紙の記録をもとに手作業で集計する必要がありました。合計金額を出すだけでも電卓を使っていたため、商品数が多い小売店としては、管理に負担を感じていたそうです。
Squareやスマレジも比較し、最終的にAirレジを選んだ
編集部:Airレジ以外に比較したPOSレジや決済端末はありましたか。
蘇嶐窯スタッフ:Square(スクエア)とスマレジを検討しました。明確にこれが理由というものがあったわけではありませんが、Airレジが蘇嶐窯の運用に合っていると感じました。
決め手になったのは、初期費用がかからなかったこと、操作がシンプルだったこと、小規模な個人経営の店舗でも管理しやすそうだったことです。
Airレジは、タブレットで省スペースに使えて、売上管理や在庫管理まで始めやすい点が評価されました。

デザインもシンプルで、画面の視認性が良いと感じたそうです。将来的に整えたいと考えていた在庫管理にも対応しており、データをExcelファイルとして扱える点も魅力でした。
導入にかかった初期費用は0円。Airペイについては、すべてのカードやQRコード決済の審査が通るまで約1か月かかったものの、主要なカードブランドは2〜3日ほどで使えるようになったそうです。
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普段の会計は、商品を選択してAirペイで決済する流れ
編集部:普段の会計では、AirレジとAirペイをどのように使っていますか。
蘇嶐窯スタッフ:お客様が商品をレジに持ってこられたら、タブレット端末でAirレジアプリを立ち上げ、注文入力・会計ボタンを押します。

その後、あらかじめ金額を設定している該当商品を選択し、支払いへ進みます。商品を梱包しながら、お客様に支払い方法を確認します。
現金、カード、QRコード決済をAirレジ側でまとめて処理できるため、売上管理への反映もスムーズです。
現金の場合は、Airレジ上でドロアを開け、預かった金額との差額をおつりとして返します。

カードやiDなどの決済では、該当する支払い方法を選び、Airペイのカードリーダーを使って決済してもらいます。

Airペイのカードリーダー
決済が終わるとレシートが自動で印刷されるため、商品と一緒に同封します。
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レジ台の上にiPadを設置し、必要に応じて画面をお客様へ見せている
編集部:レジ周りの配置やスタッフの動線を教えてください。
蘇嶐窯スタッフ:メインのタブレットは、レジ台の上のタブレットホルダーに立てかけています。お客様から基本画面は見えませんが、タブレットホルダーが回転できるため、支払い内容を確認していただくときには画面を見せることがあります。
レジ周辺にはそこまで広いスペースがありません。そのため、スタッフが1人レジに立ち、商品選択、支払い方法の確認、決済、レシート発行まで進めています。
限られたレジスペースでも、iPad、キャッシュドロア、Airペイ端末を置けば会計環境を作れる点は、小規模店舗と相性が良い部分です。

大きなレジスターを置く必要がなく、タブレット中心の構成で収まるため、商品陳列や梱包スペースを圧迫しにくい運用になっています。
商品登録と在庫登録はスタッフにも任せられる
編集部:開店前、営業中、閉店後はどのようにAirレジを使っていますか。
蘇嶐窯スタッフ:店の規模と業務形態としては、営業中の会計がメインです。営業時間外では、商品登録や売上確認をする程度で、締め作業のようなことは特に行っていません。
アルバイトの方にも、在庫登録や商品登録をしてもらっています。
蘇嶐窯では、Airレジを複雑な店舗管理システムとしてではなく、会計、商品登録、在庫登録、売上確認に絞って使っています。
この使い方は、POSレジを初めて導入する小売店にとって現実的です。最初からすべての機能を使いこなそうとするのではなく、会計と商品管理から始めることで、現場にも定着しやすくなります。
よく使う機能は、注文入力・会計、売上・分析、商品管理
編集部:Airレジでよく使っている画面や機能を教えてください。
蘇嶐窯スタッフ:一番よく使うのは、注文入力・会計です。お客様から注文を受けた際、ここで商品を選択して会計まで行います。
商品はリストやタイルで管理されているため、商品数が多くても探しやすいとのことです。

商品数が多い陶器店でも、事前に商品と金額を登録しておけば、会計時に値札を見ながら電卓で計算する必要がありません。
次によく使うのが、売上・分析画面です。1日の終わりや月間でどれくらい売れたかを確認できます。以前は紙で管理していたため、合計金額を出すだけでも手間がかかっていましたが、Airレジでは自動集計された金額やグラフを見られます。

商品画面もよく使っています。商品設定と在庫管理ができ、カテゴリー別に管理できます。商品の写真を登録できる点も、導入前には想像していなかった便利な機能だったそうです。
商品写真を登録できることで、似た商品が多い小売店でも、スタッフが会計時に商品を探しやすくなります。
顧客管理はあまり使っていない
編集部:あまり使っていない機能はありますか。
蘇嶐窯スタッフ:顧客管理はあまり使っていません。取引したお客様の情報を個別に管理し、電話番号やメモを登録できる機能ですが、今まであまり使ったことがありません。

理由は、リピーターのお客様よりも、ふらっと訪れていただく海外のお客様の割合が多いためです。
観光地の陶器店では、顧客管理よりも、会計、商品登録、在庫管理、売上確認のほうが利用頻度は高くなっています。
POSレジの機能は多いほど良いとは限りません。店舗の客層や販売スタイルによって、使う機能と使わない機能がはっきり分かれることが分かります。
導入後は1会計あたり約2分短縮し、会計ミスもほぼなくなった

編集部:AirレジとAirペイを導入してから、数字で分かる変化はありますか。
蘇嶐窯スタッフ:導入前に比べると、1会計あたり約2分ほど短縮されていると感じます。商品設定をしておけば、会計時に該当商品を選ぶだけで金額が反映されるため、打ち間違いも減りました。
キャッシュレス比率は全体の8割〜9割です。会計ミス、入力ミス、レジ締め差額はほぼなくなりました。
電卓で合計金額を出していた頃と比べ、Airレジ導入後は金額計算と売上管理の負担が大きく減っています。
締め作業の時間を明確に測っているわけではありませんが、合計金額の確認は楽になっています。導入後に商品設定の仕組みが整うと、安心して使える状態になったそうです。
売上データと決済データをまとめて見られるようになった
編集部:Airレジを使ってよかった点を教えてください。
蘇嶐窯スタッフ:まず、会計時の金額計算が楽になりました。導入前は、商品をレジに持ってきていただいてから値札を確認し、電卓で合計金額を出していました。
今は、事前に金額を設定した商品を選ぶだけで会計できます。打ち間違いも少なくなり、会計の安心感が増しました。
Airレジでは、会計、現金決済、カード決済、QRコード決済をまとめて売上管理に反映できる点が便利です。
日次や月次の売上データも見やすくなりました。売れ筋商品や動きが鈍い商品も確認しやすく、紙管理から抜け出せたことに加えて、グラフで直感的に見られる点が役立っています。

カード決済、QRコード決済、現金決済を含めてAirレジに同期されるため、お金の収支を一元管理できるようになったことも大きな変化です。
スタッフ教育は30分以内。口頭説明だけで引き継げた
編集部:スタッフへの教えやすさはいかがですか。
蘇嶐窯スタッフ:基本的に、会計、商品登録、在庫登録に使っているため、新しいスタッフにもスムーズに教えられました。30分もかからず説明できています。
マニュアルは特に使っていません。口頭の説明だけで足りた印象です。
Airレジは、会計や商品登録など基本操作に絞れば、マニュアルなしでもスタッフに引き継ぎやすいと感じられています。
陶器店のように商品数が多い店舗では、商品登録のルールを整えておくことが大切です。ただ、日々の会計操作自体は複雑ではなく、新人スタッフにも任せやすい運用になっています。
困っている点は、Airペイ端末の接続応答が遅いこと
編集部:使って困った点や不満な点はありますか。
蘇嶐窯スタッフ:忙しい時間帯も、Airレジ自体は基本的に問題なく使えています。ただ、カード決済の場合はBluetoothで別の機械に接続するため、その応答が遅くて困ることがしばしばあります。
通信速度以外では、特に支障はありません。
Airレジの会計操作には満足している一方で、Airペイのカードリーダー接続が遅い点は、混雑時の不満として挙がっています。

Airペイのカードリーダー
トラブルやヒヤッとした経験は特になく、サポートも利用したことはありません。総合満足度は10点満点中9点と高い評価でしたが、決済端末の反応速度だけは改善してほしい点として残っています。
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AirレジとAirペイが向いている店舗、向いていない可能性がある店舗
AirレジとAirペイが向いている店舗
蘇嶐窯スタッフは、AirレジとAirペイは個人経営や小規模店舗に向いていると話します。
固定費を抑えたいカフェ、居酒屋、キッチンカーなどの飲食店に加えて、雑貨店、美容室、ネイルサロンのような小規模店舗でも使いやすいと感じているそうです。
Airレジは、大きなレジを置けない店舗でも、iPadと小型の周辺機器で会計環境を作れる点が強みです。

キャッシュレス決済を同時に導入したい店舗にも向いています。観光地のお土産店や、若年層が多くキャッシュレス比率の高い店舗では、二重入力や会計ミスを減らしやすくなります。
導入前に慎重に確認したい店舗
一方で、規模が大きすぎる店舗や、商品数が150種類を大きく超える店舗では、少し向いていない可能性があるとのことです。
Wi-Fi環境が不安定な店舗も注意が必要です。通信が頻繁に途切れる環境では、会計や決済時にトラブルが起きる可能性があります。
複数店舗の在庫をリアルタイムで一元管理したいチェーン店では、より高機能な専用POSレジのほうが合う可能性があります。
Airレジは小規模店舗には扱いやすい一方で、大規模な在庫管理や複数店舗管理を細かく行うには、機能面で物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
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導入前に準備しておきたいこと

編集部:これからAirレジやAirペイを導入する店舗へ、一番伝えたいことは何ですか。
蘇嶐窯スタッフ:本当に使いこなせるか不安に感じる店舗もあると思いますが、マニュアルなしの口頭説明だけでスタッフに引き継げるほど操作は簡単です。
初期費用を抑えて導入でき、限られたレジスペースにもすっきり収まります。営業中の会計メインの運用だけでも、日々の業務効率は大きく変わると感じています。
導入前に一番時間をかけるべきなのは、商品登録と金額設定です。
導入前の自分にアドバイスするとしたら、Airレジにしてよかったと伝えるそうです。ただし、最初の商品登録や金額設定には多少時間がかかります。そこは必要な準備として割り切り、最初に整えておくことが大切です。
まとめ:Airレジは、紙管理から抜け出したい小規模な陶器店や雑貨店に向いている

蘇嶐窯株式会社では、2025年3月からAirレジとAirペイを導入し、会計、売上管理、商品登録、在庫管理に活用しています。
導入前は、紙の伝票や手書き管理、電卓での金額計算に手間がかかっていました。導入後は、商品を選択するだけで会計できるようになり、1会計あたり約2分短縮されています。
Airレジ導入後、キャッシュレス比率は8割〜9割となり、会計ミスや入力ミス、レジ締め差額はほぼなくなりました。
売上データや商品情報も見やすくなり、紙で集計していた頃よりも管理の負担は軽くなっています。商品登録に画像を付けられるため、似た商品が多い小売店でもスタッフが探しやすい点も便利です。
一方で、AirペイのカードリーダーはBluetooth接続の応答が遅いことがあり、混雑時にはストレスになる場面があります。Wi-Fi環境が不安定な店舗や、大規模な在庫管理が必要な店舗では、導入前に運用との相性を確認したほうがよいでしょう。
AirレジとAirペイは、初期費用を抑えながら、会計、売上管理、商品登録、キャッシュレス決済を整えたい小規模店舗に合う組み合わせです。
紙の伝票や電卓計算に限界を感じている陶器店、雑貨店、観光地の土産店にとって、Airレジは会計まわりを整える現実的な選択肢になります。
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