POSレジや決済端末に特化した情報メディア「StorePro」は、全国の小規模事業者を対象に、POSレジ導入のきっかけに関する独自調査を実施しました。
調査対象となったのは、飲食店・美容室・サロン・小売業など、日常的にレジ業務を行う中小規模店舗を営む現役の経営者や個人事業主です。
POSレジ導入に不安を抱える店舗経営者にとって、先行事例を知ることは大きな安心材料となります。本リリースでは、実際の導入理由から読み取れる「経営判断の裏側」に迫ります。
目次
調査結果:導入理由で最も多かったのは「店舗開業」時の判断
POSレジ導入のきっかけとして最も多かったのは「店舗開業」に関する理由で、全体の約39.2%を占めました。次いで「キャッシュレス対応」(17.6%)、「利便性・機能性の高さ」(11.8%)、「コスト削減・無料で導入できること」(9.8%)、「知人・紹介による情報源」(7.8%)という結果でした。
「開業タイミングでの導入」が最多。背景にある現場の声
全体の約4割が、POSレジの導入理由を「開業」に関連づけて回答していました。
「居酒屋の開業時に、フランチャイズ本部から指定されたPOSをそのまま導入した」「個人でカフェを開くにあたり、現金管理に不安があったためiPadレジを選んだ」といった具体的な意見が目立ちました。
この傾向から見えてくるのは、レジシステムの選定が“戦略的な意思決定”というよりも、“開業準備の一部として自然に導入された”ケースが多いということです。
また、新規開業というタイミングは、「これからお金がかかる時期」に重なるため、費用負担の少なさや導入の手軽さも重視されています。
「最初は売上が不安定なので、無料で始められるPOSレジが安心だった」「サブスク式で低コストだったため、躊躇なく導入できた」などの声からも、費用面での安心感が初期選定に強く影響していることがうかがえます。
キャッシュレス対応を求める声も多数。変化する顧客ニーズに対応
次に多かったのが、「キャッシュレス決済への対応」が導入の後押しになったという回答です。全体の17.6%がこれに該当していました。
「現金を持たない人が明らかに増えてきた」「顧客から“カード使えますか?”と頻繁に聞かれるようになった」という現場の声からは、顧客体験を意識した経営判断がうかがえます。
特に印象的だったのは、地方のサロンオーナーによる次のような発言です。
「営業担当が“いまや現金支払いは選ばれない時代”と言っていた。最初は懐疑的だったが、QR決済を導入してから実際に若いお客様が増えた」
このように、「キャッシュレス=顧客獲得の手段」として認識され始めている点は、従来の“業務効率化ツール”という枠を超えた意味をPOSレジが持ち始めていることを示唆しています。
レジは「便利」で「使いやすい」ことが重要
第3位に位置したのは「利便性・機能性」です。
回答者の中には、「以前のレジは操作が複雑で、スタッフが混乱していた」「売上データを自動で出力できる機能が便利だった」など、日々の業務のなかで“便利さ”を重視する声が見られました。
特に個人事業主や家族経営の店舗にとっては、人的リソースの限界があります。
そのため、「誰でもすぐに使える」「メニューや価格の変更が簡単」「スマホで売上確認ができる」といった操作性や効率性は、重要な判断基準の一つです。
SNSや知人の「体験談」が決め手になったケースも
POSレジの選定において、“紹介や口コミ”が意思決定を後押しするケースもあります。
今回の調査では、全体の約8%が「知人や同業の紹介で導入を決めた」と回答しています。
「友人の飲食店で使っていて、実際に見せてもらって安心した」「開業前に相談した先輩が強く勧めてくれた」という声は、経験者からの言葉が信頼の根拠になることを表しています。
同様に、SNSやWebでの情報収集を通じて判断したという回答も複数ありました。
「X(旧Twitter)で“iPadレジが便利”という投稿を見て、興味を持った」「YouTubeの開業ノウハウ動画で紹介されていたPOSをそのまま使った」など、検索エンジンやSNSでの露出もPOS選びに一定の影響を与えていると考えられます。
POSレジ提供企業に求められる、マーケティング上の3つの示唆
本調査から得られた示唆は、POSレジ・キャッシュレス決済端末を提供する企業にとっても重要なヒントとなるはずです。
今後のマーケティング戦略に活用できる視点として、以下の3点が挙げられます。
①「開業前後」の層を明確にターゲティングする
約4割のユーザーが開業時にPOSレジを導入していることから、導入提案のタイミングとして「開業直前〜開業直後」は極めて有効です。
「開業準備チェックリスト」「業種別POSレジ導入ガイド」など、開業支援に特化した資料提供やセミナー開催などが効果を発揮する可能性があります。
② 顧客メリットを中心にした提案がカギ
キャッシュレス決済の導入動機は、「時代に合わせた対応」という抽象的な理由だけでなく、「新規顧客の来店率を高めたい」「会計時のトラブルを減らしたい」といった実務上のメリットから生まれています。
POSレジ提供企業は、こうした“経営目線のメリット”を丁寧に伝えることが求められます。
③ 導入事例や体験談の信頼性が購買決定を後押しする
「実際に使っている人の声」や「動画による使用イメージ」は、情報への信頼性を担保する要素として大きな役割を果たしています。
特に初めてPOSを導入する経営者にとっては、機能説明以上に“リアルな体験談”が意思決定の最後の一押しになるケースも少なくありません。
調査概要
調査概要:POSレジ導入後の変化に関する調査結果
調査対象:POSレジの導入経験がある店舗運営経験者237人
調査期間:2025年02月15日~2025年05月18日
調査方法:インターネット調査
調査主体:https://store.cloudil.jp/
<当調査の利用に関して>
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