「店舗のDX化を進めたいけれど、何から手をつければいいのか分からない。」そんな声をよく耳にします。
POSレジやセルフオーダー、キャッシュレス決済、BGM…と、個別のサービスを別々に検討していると、店舗全体の姿がなかなか描けないものです。
そこで今回は、2026年5月にオープンしたばかりのUSENの店舗DX体験型ショールーム「USEN SQUARE NEXT」を訪問してきました。飲食店をまるごと再現した空間で、USENレジを起点に各ソリューションが“連動して動く”様子を、担当者の案内を受けながら体験し、実店舗でどう機能するのかを写真付きでお届けします。
目次
オープンしたての「USEN SQUARE NEXT」に訪問
今回訪れたのは、2026年5月22日にオープンしたばかりの店舗DX体験型ショールーム「USEN SQUARE NEXT」です。場所は、目黒セントラルスクエアの13階。
USENといえば店舗BGM(有線放送)のイメージが強いかもしれませんが、いまや86万店舗に寄り添う店舗DXのリーディングカンパニーとして、POSレジから決済、AIカメラ、配膳ロボット、経営分析まで60商材以上を手がけています。

2026年5月22日に開業したUSEN SQUARE NEXTを現地取材【StorePro編集部撮影】
このショールームの特徴は、パネル展示ではなく飲食店そのものを再現していること。
人手不足や原材料の高騰といった外食業界の課題に対して、「省人化」と「収益最大化」を両立する“繁盛店の仕組み”を、実際のオペレーションとして体感できる場になっています。
単体の機器を眺めるのではなく、来店から注文・調理・会計・分析までが一本の線でつながる様子を体験できます。
4つのエリアで“店舗まるごと”を体感できる
USEN SQUARE NEXTは、大きく4つのエリアで構成されています。
※4つのエリア構成、オープン日、フロア面積などの情報は、USEN公式リリースをもとに補足しています(出典:USEN公式)。
- 店舗A:カフェ・ファストフードなどの軽飲食を想定したエリア
- 店舗B:居酒屋・レストランなどの重飲食を想定したエリア
- 本部エリア:多店舗チェーンの本部機能を想定したダッシュボードのエリア
- 展示エリア:注力ソリューションやグループ各社のサービスを並べたエリア

飲食店の店舗運営を再現したUSEN SQUARE NEXTのショールーム内を取材【StorePro編集部撮影】
案内は、DX事業部 副事業部長の向井智朗氏、営業企画統括部 マーケティング部WEBプロモーション課長の秋山奈穂子氏が担当してくださいました。
それでは、実際に歩いた順にご紹介します。
店舗A(軽飲食)|レジを起点に注文〜呼び出しが一気通貫
最初に案内いただいたのは、カフェやファストフードを想定した店舗Aエリアです。
来店から注文、会計、呼び出しまでの流れが、どのように自動化されているのかを体験できます。

カフェ・ファストフードを想定した店舗Aの軽飲食エリアを現地で確認【StorePro編集部撮影】
基軸はタブレット型の「USENレジ」
向井氏によると、USENの店舗DXの起点になるのが、飲食店向けに自社開発をしたPOSレジ「USENレジ」。USENでは10年以上前からレジの開発に取り組んできたそうです。
小規模な店舗にはタブレット型を、連携を強化したい店舗にはカスタマーディスプレイ付きのPC型(レノボ製)を、というように、店舗の規模や業態に合わせて選べます。

USENレジのタブレット型POSと周辺機器の構成をショールームで確認【StorePro編集部撮影】
飲食店版のほかに小売店版・ビューティー(美容)版も用意され、在庫管理やカルテ機能など業種特化の機能を備えています。
向井氏によれば、USENレジはオフラインでも動くとのこと。ローカルで動作し、レジもキッチンプリンターも有線LANでつながっているため、インターネットが一時的に遮断されても会計や調理指示が止まりにくい設計になっているそうです。
サイネージ・セルフオーダー・呼び出しが“連動”する
店舗Aでは、USENレジを起点に周辺のソリューションが次々と連動します。
秋山氏の案内では、入口の「USENサイネージ」が、時間帯や店舗の雰囲気に合わせて表示内容が自動で切り替わるとのことでした。業態に寄せたデザインで見せられるので、店頭からの販促にも一役買うそう。

店舗Aに設置されたUSENサイネージの表示を現地で確認【StorePro編集部撮影】
注文は券売機&セルフ精算機の「USEN Ticket & Pay」で完結します。お客さま自身が画面から注文・会計まで行えるため、フロアの人手を最小限に抑えられます。
表示言語を英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)の5ヵ国語に対応しており、増加する外国人のお客さまへの対応もしやすくなるのが特長です。

お客さまが注文から会計まで操作できるUSEN Ticket & Payを実機で確認【StorePro編集部撮影】
調理が終わると、注文番号を表示して呼び出す「USENコールディスプレイ」が活躍します。
フロアスタッフが大きな声で呼ぶ必要がなくなり、受付から調理、受け渡しまでの流れがスマートにつながっていました。

注文番号を表示して商品の受け渡しを案内するUSENコールディスプレイ【StorePro編集部撮影】
BGMは“雰囲気”で選ぶ時代へ
向井氏が紹介してくれたのが、進化したBGMサービスです。「どんな曲を選べばいいのか分からない」という声に応えて、業種や「明るい/落ち着いた」といった雰囲気を選ぶだけで、AIが最適な楽曲を選定し流してくれます。

店舗の業種や雰囲気からBGMを選べるUSEN MUSICの端末を実機で確認【StorePro編集部撮影】
さらにカメラと連携すれば、来店客の雰囲気に合わせた選曲も可能です。時間帯によって流れる音楽が変わり、それにともなって回転率やお客さまの注文数(客単価)も変わってくるとのことです。
音と映像を一体で流せる「USEN MUSIC Entertainment」なら、BGMとサイネージ映像をテンポよく連動させる演出も楽しめます。
店舗B(重飲食)|配膳ロボ×カメラで“省人化と安心”を両立
続いて、居酒屋やレストランなどの重飲食を想定した店舗Bエリアへ。ここでは、より本格的なホールオペレーションのDXを体験できます。
人手が足りない時間帯でも、追加オーダーの機会を逃さない仕組みが並んでいました。

居酒屋・レストランを想定した店舗Bの重飲食エリアを現地で確認【StorePro編集部撮影】
配膳ロボット×レジ×カメラの「ドリンク残量検知」
店舗Bの目玉は、AIセンサーカメラ・配膳ロボット「KettyBot Pro」・USENレジが連携する「ドリンク残量検知サービス」です。
テーブルのグラスの残量をカメラが検知し、おかわりのタイミングを逃さず接客につなげたり、下げ膳を配膳ロボットに任せたりできます。

ドリンク残量検知サービスと連携する配膳ロボットKettyBot Pro【StorePro編集部撮影】
人手が足りない時間帯でも追加オーダーの機会を取りこぼさず、スタッフはより付加価値の高い接客に集中できる。「省人化」と「収益最大化」、そして接客の質向上を同時に狙える仕組みです。
モバイルオーダー(卓上のQRコードからの注文)と組み合わせれば、注文の受付そのものもお客さまの手元で完結します。

AIセンサーカメラがテーブル上のドリンク残量を検知する構成を実機で確認【StorePro編集部撮影】
カメラ×レジ連携で会計まわりの“安心”も
もう一つの見どころが、クラウドカメラ「USEN Camera」とUSENレジの連携です。会計時のレジ前の動きをカメラでとらえることで、会計業務のセキュリティを高められます。
多店舗を運営するオーナーにとっては、複数店舗の様子を遠隔で見守れる点も安心材料になりそうです。

USEN CameraとUSENレジを連携した会計時のモニタリング画面を確認【StorePro編集部撮影】
本部エリア|多店舗をダッシュボードで一元管理、そして「AI店長」
店舗エリアを抜けると、多店舗チェーンの本部機能を想定した本部エリアが広がります。
各店舗の売上や顧客データをダッシュボードで横断的に一元管理でき、店舗エリアの情報ともリアルタイムに連動します。向井氏は「見に行かないと分からないデータが、本部にいながら手元で把握できる」と説明していました。

店舗データを横断して確認する本部エリアのダッシュボードを取材【StorePro編集部撮影】
生成AIが経営を伴走する「USEN AI店長」
本部エリアで体験できるのが、2026年5月に販売を開始したばかりの「USEN AI店長」です。飲食店経営に特化した生成AIが、売上傾向を分析し、日報・週報の自動配信やチャットでの経営相談に応えてくれます。
店長の経験則だけに頼らず、データにもとづいて次の一手を考えられる。多店舗展開で課題になりがちな“運営の属人化”を、解決してくれそうです。

売上傾向の分析や経営相談に対応するUSEN AI店長の画面を現地で確認【StorePro編集部撮影】
展示エリア|決済・Wi-Fi・電話・認証まで、店舗インフラを丸ごと
最後は、USENの注力ソリューションやグループ各社のサービスが並ぶ展示エリアです。
飲食店のオペレーションだけでなく、店舗を支えるインフラまで一社で揃うのがUSENの特徴です。

USENの注力ソリューションをまとめて体験できる展示エリアを取材【StorePro編集部撮影】
決済は「USEN PAY」で1台にまとめる
決済端末「USEN PAY」は、クレジットカード・電子マネー・QR・交通系まで、あらゆる決済を1台のオールインワン端末で受けられます。
USENレジと連携させれば、決済データがそのまま売上管理に反映されるため、日々の締め作業もスムーズです。

USEN PAYのオールインワン決済端末をショールームで実機確認【StorePro編集部撮影】
Wi-Fi・固定電話・認証システムまでワンストップ
そのほか展示エリアには、店舗運営を支えるインフラが一通り揃っていました。
安定稼働を重視した有線ベースのフリーWi-Fi、光回線の開通を待たずコンセントに挿すだけで使える固定電話サービス、グループ会社USEN ALMEXの静脈認証システム「Gen-pa」など。
指紋は年齢とともに読み取りにくくなることがある一方、静脈認証なら経年劣化しにくく、入浴施設や会員制施設の入口などで活躍します。

手のひらをかざして本人確認する静脈認証システムGen-paを実機で確認【StorePro編集部撮影】
秋山氏によると、予約台帳を一元管理する「USEN SMART RESERVE」でグルメサイトの予約をまとめて管理したり、グループでカラオケ「JOYSOUND」まで扱えたりと、店舗まわりの“困りごと”をまとめて相談できるとのことです。
レジ・決済・BGMといったサービスを別々の会社と契約すると、やり取りの手間もコストもかさみがち。窓口をまとめて相談できると、管理がぐっとシンプルになります。
まとめ|USEN SQUARE NEXTは“つながって動く”を体感できるショールーム
今回訪れたUSEN SQUARE NEXTは、来店から注文・調理・会計・分析までが一本の線でつながる様子を、飲食店まるごとの空間で体感できる場所でした。
USENレジを起点に、サイネージやセルフオーダー、配膳ロボット、カメラ、AI店長までが連動し、「省人化」と「収益最大化」を両立する仕組みが具体的にイメージできます。
決済やWi-Fi、電話、認証といった店舗インフラまで一社で揃うため、複数のサービスを別々に検討する手間も省けるでしょう。
店舗DXを検討している方はもちろん、「何から始めればいいか分からない」という方こそ、一度この“つながり”を体感してみる価値があります。導入時の施工や全国でのサポート体制については、担当者インタビュー記事も出しているので、ぜひご覧ください。
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