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Z世代、飲食店探しの主戦場はInstagram【保存はコレクション、来店は短尺動画が後押し】

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【Z世代の飲食店探しはSNSで完結?】Instagramの視覚訴求と保存性がZ世代に圧倒的人気!

StoreProは、SNSを参考に飲食店を選んだことがある18歳〜28歳の男女(Z世代)を対象に、「Z世代の飲食店選びにおけるSNSの影響力と活用実態」に関する調査を実施しました。

近年、Z世代を中心に飲食店選びの情報源は急速に多様化しています。これまでのように検索エンジンやグルメサイトを通じて探す方法は存在するものの、彼らの意思決定プロセスに大きな影響を与えているのは、SNSやショート動画です。飲食店にとってはチャンスである一方、どのような情報が選ばれ、どのような発信方法が共感を呼ぶのかがつかみにくい状況でもあります。本調査では、その行動パターンを数値から明らかにしました。

調査概要

【調査期間】2025年8月13日(水)~2025年8月15日(金)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,012人
【調査対象】調査回答時にSNSを参考に飲食店を選んだことがある18歳〜28歳の男女(Z世代)と回答したモニター
【調査元】StorePro(https://store.cloudil.jp/
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

Z世代の“店選び”は、もう検索ではない!?

【Z世代の飲食店探しはSNSで完結?】Instagramの視覚訴求と保存性がZ世代に圧倒的人気!

最初に「飲食店を探す際に最もよく利用するSNS・媒体」を尋ねたところ、Instagramが52.2%で最多となり、TikTokが15.3%、グルメサイト(食べログ・ホットペッパーグルメなど)は9.8%に留まりました。視覚的に強いInstagramは、写真やリールなど短時間で直感に訴えるコンテンツが支持されていることを示しています。またTikTokの台頭は、短尺動画が提供するスピード感と娯楽性が検索行動に結びついていることを物語っています。反対に、グルメサイトは情報量は多いものの、ユーザー体験としては「決め手に欠ける」と捉えられつつあるのが現状です。

さらに「飲食店を探すタイミング」では、休日の予定を立てるときが51.5%で最多となり、友人や家族との約束時(44.4%)、外食の直前・当日(39.4%)が続きました。計画段階と直前行動の両方にSNSが利用されているという結果は、店選びのフローが二重構造になっていることを示しています。つまり「予定を組むときの保存型利用」と「直前の即決利用」が共存しており、店舗側は両局面で有効なコンテンツ設計が欠かせません。

保存行動については、Instagramのコレクション保存が45.6%で最も多く、スクリーンショット(30.7%)、Googleマップのピン(26.7%)が続きました。Instagramの中で完結する保存が主流である一方、マップや画像保存を併用するケースも少なくありません。これは、Z世代が「今見た情報をその場で保存し、必要に応じてすぐに呼び出す」という即応性を重視していることを示しています。したがって投稿設計には「一画面で重要な情報が把握できる要素」が強く求められているといえるでしょう。

グルメサイトは雰囲気が伝わりにくい?Z世代は視覚的・体験的な“リアル”を求める

「グルメサイトを使わなくなった/見なくなった理由」について尋ねた結果、23.7%は「経験はない」と答えたものの、「雰囲気が伝わりづらい(18.0%)」「動画やSNSの方がリアルに感じる(16.8%)」「情報が古く感じる(16.7%)」が続きました。つまり、静的で文字中心の情報は更新性や体験感の不足から支持を失いつつあるのです。Z世代にとって店舗の魅力は“行った気になれるかどうか”が鍵であり、臨場感が欠ける媒体は次第に選択肢から外れていきます。

一方で「SNSを参考にする理由」としては、「雰囲気や店内の様子が伝わる(45.7%)」「料理の見た目や量がわかりやすい(44.7%)」「実体験レビューとして信頼できる(28.7%)」が上位に挙がりました。これは、視覚的な理解とレビューによる裏付けが行動を後押ししていることを意味します。写真や動画が単なる「美味しそう」だけでなく、量感・価格・スピードといった判断材料を含んでいる点に価値を見出していると解釈できます。

公式SNSとインフルエンサー、どちらも外せない

参考にする発信元では、公式SNSが53.3%、インフルエンサーが46.7%と拮抗しました。公式の正確さと安心感が評価される一方で、インフルエンサーは共感や物語性を通じて「行きたい」と思わせる力を持っています。両者の役割は補完関係にあり、利用者は目的に応じて情報源を使い分けています

また「参考にしている理由」では、おすすめメニューの紹介(50.3%)が最多となり、限定メニューやキャンペーン(28.8%)、店内や調理の様子(27.6%)が続きました。ここから見えるのは、利用者が求めているのは単なる情報ではなく「具体的な選択肢と体験のイメージ」であるという点です。おすすめメニューはその店の代表性を示し、限定やキャンペーンは希少性を伝え、店内や調理風景は体験の具体性を補完しています。

この動画で行きたくなる。SNSは調べて終わりではなく“来店動機”として機能する

「SNSに動画で紹介されていた飲食店を訪れた際、その動画を友人・知人にシェアしたことがあるか」では、よくある(17.3%)、たまにある(41.7%)と回答した人を合わせて約6割に達しました。つまり、実際に行った体験は「次の誰かを誘う」行動につながりやすく、動画は一次的な訴求にとどまらず、波及効果を生み出しています

さらに「SNSでシェアされた動画がきっかけで飲食店を訪れた経験」では、よくある(24.0%)、たまにある(49.8%)で合計約7割に。SNSは単なる検索ツールではなく、行動を駆動する「来店のメディア」として機能していることが明らかです。保存からシェア、そして来店へとつながる導線は、Z世代の購買行動を読み解く上で欠かせない要素といえるでしょう。

【まとめ】Z世代の検索・保存・来店行動に見る、SNS時代の飲食店選び

調査の結果、Z世代にとってInstagramは最も重要な飲食店選びの情報源であり、写真や動画で「一目で理解できる情報」が支持を集めています。休日の計画段階と直前の即決段階、両方でSNSが活用されており、保存手段としてはInstagramコレクションが中心。グルメサイト離れは「雰囲気の伝わりにくさ」「古さ」が要因であり、反対にSNSは「雰囲気」「料理の見た目」「実体験」というリアルさを提供しています。さらに、公式SNSとインフルエンサーSNSの両立が求められ、動画コンテンツは来店動機を生み、友人への拡散まで誘発しています。

今後、飲食店がZ世代の支持を獲得するには、視覚的魅力と体験感を兼ね備えた情報設計、保存を前提とした投稿デザイン、そして公式とインフルエンサーの両輪による発信が不可欠です。SNSは「調べる場所」から「選ぶ場所」「行動を促す場所」へと進化しており、この潮流を理解することが競争優位の鍵になります。

<当調査の利用に関して>
当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:StorePro」の表記をお願いいたします。
出典元として下記ページへのリンクをお願いいたします。
https://store.cloudil.jp/news008/

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